元スペイン代表FWボージャンが明かす日本愛「僕が感謝している国」「『今を生きる』を学んだ」

神戸でプレーしたボージャン・クルキッチ【写真:高橋学】
神戸でプレーしたボージャン・クルキッチ【写真:高橋学】

昨季まで神戸に在籍したボージャンが現役引退、母国紙に語った日本への感謝

 J1ヴィッセル神戸に在籍していた元スペイン代表FWボージャン・クルキッチが先日、現役引退を発表した。ボージャンはスペイン紙「La Vanguardia」のインタビューで、「日本は僕が常に感謝している国」「日本では『今を生きる』を学んだ」と振り返っている。

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 ボージャンはスペインの名門FCバルセロナの下部組織出身で、2007年にトップチームへ昇格し、11年までプレー。その後は、ASローマ(イタリア)、アヤックス(オランダ)、ストーク・シティ(イングランド)、マインツ(ドイツ)、デポルティボ・アラベス(スペイン)、モントリオール(カナダ)と渡り歩き、最後の所属クラブとなる神戸で21年から2シーズン(公式戦26試合1ゴール)在籍した。

 昨季限りで引退したボージャンは、スペイン紙「La Vanguardia」のインタビューで自身のキャリアについて言及。「あなたはスペイン、イタリア、イングランド、オランダ、ドイツ、カナダ、そして日本でプレーしてきました。バルサのことはさておき、一番楽しかったのはどこですか?」との質問を受けると、各国リーグでの思いを口にしている。

「プレミアリーグは、歴史と組織の両面から、日常でも試合でもサッカーの本質が感じられた。ファンにとても感謝しているし、ストークで忘れられない時間を過ごすことができた。バルセロナを除けば、どの国でもいい経験をさせてもらえた。モントリオールは素晴らしい街だった。日本は僕が常に感謝している国で、とても大変だったけど、同時にとてもやりがいがあった。日本では(コロナによる)パンデミックの影響で15日間隔離され、『今を生きる』ことを学んだ。ローマでは、非常に強烈なローマ人のメンタリティーを学べたし、1年という短い時間だったけどとても印象に残っている」

 キャリアを通じて怪我に苦しんだボージャンは、日本でも負傷が続く苦しい時間を過ごした。それでも日本文化を学ぶ姿勢を見せ、書道や茶道などを体験し、「わびさび(侘寂)とは、不完全なものの美しさを成長の機会として捉える日本の考え方」と自身のインスタグラムで発信。日本食にも積極的にトライし、オフの日には繁華街や城などの観光名所を巡って「日本の素敵な場所発見」と世界中のファンに届けて反響を呼んでいた。

 ボージャンにとって、日本での1年半は刺激と学びに満ちた日々となったようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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