トロサールがフルハム戦で全3ゴール演出、現地最高の評価を受ける

　イングランド1部アーセナルは現地時間3月12日、プレミアリーグ第27節でフルハムに3-0で勝利した。今冬に加入したベルギー代表MFレアンドロ・トロサールはこの試合の全得点を導く“アシスト・ハットトリック”の活躍を見せ、現地メディアで称賛されている。

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　プレミアリーグ首位を走るアーセナルはフルハムの敵地クレイヴン・コテージに乗り込んだ。前半21分にトロサールの左コーナーキックからDFガブリエウのヘディングで幸先よく先制すると、5分後にはトロサールのクロスから今度はFWガブリエウ・マルティネッリが頭で合わせて追加点を奪った。

　そして前半アディショナルタイムにはキャプテンのMFマルティン・ウーデゴールが今季10得点目となるゴールでダメ押し。トロサールからの浮き球を上手く足元に収めると、ペナルティーエリア内でDFをかわし、得意の左足で強烈なシュートを叩き込んだ。3-0の快勝を収めたアーセナルは勝点を「66」に伸ばし、2位マンチェスター・シティとの5ポイント差をしっかりと維持している。

　アシストのハットトリックで勝利の立役者となったトロサールは英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」の採点で単独トップの9点が付けられ「アーセナルのシャツを着て以来最高のゲームだった」と絶賛されている。「3得点全てをセットアップした」のに加え「ケニー・テテを怯えさせていた」と対面したオランダ人DFを翻弄。テテは2月のブライトン戦で日本代表MF三笘薫を抑え込んで高く評価されたが、この日はトロサールがサイドの主導権を握った。

　データ会社「オプタ」によれば、アウェーゲームの前半だけで3アシストを記録したのはプレミアリーグ史上初の記録だという。また、トロサールはブライトンでプレーしていた昨年10月の第9節リバプール戦（3-3）でハットトリックを達成しており、同一シーズンにゴールとアシストの両方で“ハットトリック”を達成したのは2012-13シーズンのMFサンティ・カソルラ以来の快挙だったという。今冬の目玉補強の一人が新天地で輝きを放ち始めていた。