南米4か国が2030年W杯の共同招致を正式表明 第1回開催地ウルグアイが主張「祝福するために戻ってくるべき」
1930年からスタートしたW杯は2030年で100周年
2030年ワールドカップ(W杯)の開催地に、南米4か国が共同招致での立候補を正式表明した。アルゼンチンサッカー協会(AFA)の本部で、共催4か国のサッカー、あるいはスポーツ分野のトップが集まって発表になった。
2030年W杯は、すでにスペインとポルトガルにウクライナが加わった欧州3か国共催が立候補を表明している。ほかにもサウジアラビアが開催を目指しているという報道や、2026年W杯開催を目指したモロッコを含む北アフリカ数か国での共催などが浮上しているなかで、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、チリでの共同開催が正式に立候補となった。
W杯は1930年にウルグアイで第1回が行われ、2030年は100周年の大会になる。開催国として初代チャンピオンに名も連ねているだけにウルグアイのスポーツ長官セバスチャン・バウサ氏は、「FIFA(国際サッカー連盟)は第1回を開催した場所を祝福するために戻ってくるべきだ。FIFAやCONMEBOL(南米サッカー連盟)、そしてさまざまな連盟が成長したとすれば、それは私たちが第1回W杯を開催したおかげだ。だからこそ、このW杯の記念日に開催できる権利があると信じている」と、100年ぶり2回目の開催国に名を連ねる意欲を示した。
2026年の北中米(アメリカ、カナダ、メキシコ)の共同開催から、出場チームが48チームに増える。大会方式は議論が終わっていないが、試合数の増加は避けられず、必要なスタジアム数や宿泊施設、サポーターの受け入れ態勢を鑑みた時に単独開催よりも複数国での共同開催が現実的になってきているのは事実だろう。
もし南米4か国共催が実現すれば、その前の2026年大会から合計して南北アメリカ大陸を縦断するようなW杯2大会になるとも言えるが、2014年ブラジルW杯以来となる南米開催がどのような計画を立てて支持を集めることになるのか注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)