韓国人元Jリーガーが欧州挑戦を推奨 Kリーグクラブの体質改善も希望「変わらないといけない」

Jリーグ3クラブでプレーしたパク・チュホ(写真は磐田在籍時)【写真:Getty Images】
Jリーグ3クラブでプレーしたパク・チュホ(写真は磐田在籍時)【写真:Getty Images】

日本で3クラブ、スイス、ドイツでもプレーしたパク・チュホが欧州移籍に見解

 韓国ではカタール・ワールドカップ(W杯)に出場したDFキム・ミンジェ(ナポリ)が「日本がうらやましい」と日韓代表の海外組の違いを指摘したことが大きな反響を呼んだが、韓国代表DFパク・チュホ(水原FC)もどんどん欧州挑戦するべきだとし、韓国国内のクラブの体質改善の必要性も訴えている。韓国紙「東亜日報」が伝えた。

 昨年のカタールW杯でベスト16の結果を残した韓国は、代表メンバーの一員として戦ったキム・ミンジェが大会後、「韓国ではヨーロッパ進出が難しい」と言及。その理由について、「クラブと解決しなければならないことが多い。移籍料も高い。今回、Kリーグの選手たちもW杯で活躍した。クラブの立場でむやみに言うことはできないが、あえて一言言うとすれば、ヨーロッパのチームからオファーが来たら快く送り出してほしい」と提言しており、「日本がうらやましい」という発言をしたことが大きく取り上げられた。

 韓国では、今冬にFWオ・ヒョンギュ(セルティック)とDFパク・ジス(ポルティモネンセ)が欧州クラブへ移籍。Jリーグの水戸ホーリーホック、鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田でプレーし、その後スイス1部バーゼル、ドイツ1部マインツとドルトムントと渡り歩いた36歳のパク・チュホは、「ヨーロッパに挑戦し、壁にぶつかった経験がその後大いに役に立つ。お金も重要な要素だが、チャンスがあれば必ずヨーロッパに挑戦しろと言いたい」と後輩たちにメッセージを送った。

「欧州のトップリーグですぐに活躍できるのが理想だが、適応する時間も必要だから、中堅リーグを体験するのも悪くない。特に、ヨーロッパの中堅リーグは決して甘くないからね。中堅リーグで成功を収めてからトップリーグにステップアップした場合、より安定して適応できる」

 韓国の選手たちが積極的に欧州へ羽ばたくには、国内クラブの協力・体質改善も執拗だとパク・チュホは語る。

「Kリーグのクラブの姿勢が変わらないといけない。選手たちがヨーロッパに進出すれば、もっと成長して戻ってくることができる。選手とクラブの双方にとっていい機会になると思う」

 キム・ミンジェに続き、パク・チュホが声を上げたことで、韓国サッカー界に今後どのような動きが見られるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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