町田のレジェンドFP金山友紀、ロベカルが樹立したFリーグ最年長出場記録を更新

元フットサル日本代表FP金山友紀【写真:河合拓/Futsal X】
元フットサル日本代表FP金山友紀【写真:河合拓/Futsal X】

今季限りで引退の元フットサル日本代表FP金山友紀が45歳156日に記録を更新

 今シーズン限りで現役引退を表明しているFリーグ・ディビジョン1(F1)のペスカドーラ町田に所属する元フットサル日本代表FP金山友紀が、2月5日に行われたFリーグ2022-23シーズン第22節のボアルース長野戦に出場し、Fリーグ最年長出場記録を45歳156日に更新した。

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 これまでFリーグの最年長出場記録を保持していたのは、元サッカーブラジル代表DFロベルト・カルロス氏。Fリーグは現役引退をしていたR・カルロス氏を2018年に招へいし、各クラブの若手選抜チームとしてF1に参戦していたF選抜の一員としてピッチに立たせた。そのR・カルロス氏は、ヴォスクオーレ仙台戦で2ゴールを記録し、チームの2-1の勝利に貢献していた。

 それから5シーズンが経った2022-23シーズンの最終戦となった一戦、金山は第1ピリオドの9分にピッチに立つと、すぐにチャンスメーク。最前線で縦パスを受けると、FP阿部瑠依にパス。阿部がGKと1対1になるビッグチャンスを迎えたが、シュートはGK山口友輔に阻まれて、得点は決められなかった。

経験豊富なベテランは、「チームがなかなか前進できていなかった。長野はうちがボールを持った時にドリブルをさせないことを狙って、ボールサイドに強く来ていたけど、その分、背後を取れると見ていた。それで長い動きで後ろから出て行って、前で起点になることを考えていた」という言葉どおり、その後も高い位置取りでチャンスに絡む。

 そして、金山にはR・カルロス氏の持つFリーグ最年長得点記録も更新するチャンスが訪れた。しかし、セットプレーから得たシュートチャンスでは、「足を振り過ぎてしまった」結果、ボールは宙に浮いて手に当たり、今季のルール変更によって相手の間接FKでの試合再開となった。

 試合はその後、昨シーズンのキャプテンだった金山の後を継ぎ、今シーズンからチームのキャプテンを務めるFP伊藤圭汰のゴールで町田が1-0で勝利している。「サテライトからトップに上がりたての頃、家が近かったから、よく家から車に乗せて一緒に練習や試合会場に行っていた。今年はまだ点を取れていなかったなかで、取ってくれたのは良かった」と、目を細めた。

 金山自身は最年長出場記録の更新には、強いこだわりを持っていなかった。金山自身も今シーズン中には、この記録を更新できるとは思っていなかった。ところが、1月にレギュラーシーズンを終えることが多かったFリーグが、今シーズンはたまたま2月までスケジュールがズレ込んでいた。金山も現役引退を表明したあとに、最終節に出場すれば、新たな記録を打ち立てられることを知ったという。

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