マンUで適応に苦しむムヒタリアン 英メディアが“43億円アタッカー”の想定外の不振を特集

ドルトムント時代も適応に時間がかかる

「知性溢れるプレーメーカーで、ユナイテッドの攻撃のパズルを解決する存在だと思われていた。サポーターのなかでも長きにわたるウェスレイ・スナイデル(獲得)に対する空想が現実のものとなった」

 だが、ムヒタリアンは左太ももの故障で戦線離脱を余儀なくされるなど不運も重なり、ポテンシャルを発揮できていない。ユナイテッドでスロースタートとなった男だが、ドルトムントでも出だしは鈍かった。シャフタールから2013年に加入し背番号10を与えられたが、レアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦で決定機を外し、チームは敗退。ここでサポーターからの批判を浴びた。

「最大の問題は、自分がブンデスリーガと比べ物にならないリーグから移籍したことなんだ。シャフタールではいつもうまくいっていた。相手は常に引いていたので、自分はボールを常に持つことができた。先制点を取れれば、そこで試合終了だった。ドイツではそうはいかない。下位のチームでも、大きなプレッシャーを与えてくるんだ」

 当時ムヒタリアンは、ウクライナリーグからの適応の難しさをこう振り返っていた。ドルトムントでは窮地に助けてくれた1歳年上の兄貴分がいたという。現在シュツットガルトでプレーする元ドイツ代表MFケビン・グロスクロイツだ。「ルームメートになるやいなや、クラブのクラシックな応援歌20曲を伝授した」と、記事では報じられている。日本代表MF香川真司にとっても兄貴分のグロスクロイツは、ドルトムントの熱狂的なサポーターとしても有名だ。

 

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