「メディアの発信でいろいろな人に見てもらって」 元日本代表DF槙野氏がJクラブのキャンプ視察の訳

西川と興梠と話す昨季限りで現役を引退した元日本代表DF槙野智章氏(右)【写真:轡田哲朗】
西川と興梠と話す昨季限りで現役を引退した元日本代表DF槙野智章氏(右)【写真:轡田哲朗】

「DAZN」と自身の公式YouTubeチャンネルのコラボ企画を実施

 昨季限りで現役を引退した元日本代表DF槙野智章氏が、スポーツチャンネル「DAZN」のYouTubeチャンネルと、自身の公式チャンネル「槙野智章の俺じゃけん」でのコラボレーション企画により、Jリーグ各クラブのキャンプ地を訪問している。1月21日には、古巣の浦和レッズが沖縄国際大とトレーニングマッチを行った会場に姿を見せていた。

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 槙野氏は2006年にサンフレッチェ広島のユースからトップ昇格。11年はドイツのケルンでプレーし、翌12年に浦和へ移籍。21年までプレーして退団し、22年にヴィッセル神戸で1シーズンプレーしたあとに現役を引退した。日本代表としては18年のロシア・ワールドカップ(W杯)に出場し、昨年のカタールW杯ではピッチリポーターとして解説を務めた同世代の本田圭佑氏と軽妙な掛け合いを披露して話題になっていた。

 試合会場が浦和がトレーニングキャンプをしている沖縄県金武町だっただけに、「この場所もよく来ていたし、倒れるまで走って、この場所に来るのは嫌だと思っていた場所に違う形で戻ってきたのは面白いですよね」と、ほほ笑む。そして、「本当に引退したんだなと思ったのは、それぞれのチームがキャンプインした映像を見た時。みんながキャンプインして自分がしていないと思うと、リアルに感じましたね」と、選手としての時間が終わったことを実感したのだという。

 今回の企画は槙野氏による「選手がプレーするうえで大事なのは、自分の能力を引き上げるために厳しい環境に身を置いて努力することだと思うけど、プラスしてメディアの発信でいろいろな人に見てもらって、そのプレッシャーで一皮、二皮剥けていくか。自分の力だけじゃ越えられないものがある。それは自分も感じたし、W杯でもたくさんの選手がそう言っていた。今度はそれをJリーグで作ってあげたい」という思いもあってのことだという。

 古巣の浦和は変則的な120分間の中で7-0の大勝。チームメイトだったGK西川周作やFW興梠慎三らに試合後の取材をしていた槙野氏だが、「明確なコンセプトがあるなかで、選手が楽しんでそこに向かってやっている姿をキャンプで見られるのは、元選手として感じる一番の喜び。選手たちの表情も言葉も明るいし、本当に楽しみ。その楽しんでいる姿は見ている人にも伝わると思う」と話す。そのうえで「意図する場面ができている。相手がどうされたら嫌かを考えてできているし、サイドチェンジも数多く見られた。みんなが同じ絵を描けているのはいいこと」と、浦和の試合の印象を話した。

 槙野氏は「浦和はやってくれないと困るし、トップを走っている姿を見たい。1人でも多くの選手が日本代表に選ばれる姿も望んでいますから」と、OBとしての期待を懸ける。今後さらに多くのチームを訪問し、その模様を両チャンネルでアップしながら2023年のJリーグ開幕に向けた盛り上がりに力を貸したいということだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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