中国代表DFウ・ショウツォンは実戦の重要性を強調

　かつて清水エスパルスと京都サンガF.C.に所属した経歴を持つ中国代表DF呉少聡（ウ・ショウツォン）は1月10日、トルコ1部イスタンブール・バシャクシェヒルへの移籍が決まった。Jリーグでは出場機会がなかったが、10代のうちに実戦で経験を積めなかったことには悔しさがあるようだ。中国紙「タイタン・スポーツ」が伝えた。

　センターバック（CB）のウ・ショウツォンは2018年3月に清水のトップチームと契約し、プロキャリアをスタート。期限付き移籍した京都でも出場機会はなく、翌年に中国1部広州恒大（現・広州FC）へ完全移籍したあと、再び京都にレンタルとなったが、結局Jリーグで出番を手にすることはできなかった。

　2022年シーズンは広州FCでリーグ戦25試合に出場。同年7月にはE-1サッカー選手権の日本代表戦で中国代表デビューを果たし、今年に入ってトルコへの移籍が決まった。

　バシャクシェヒルで新たなチャレンジに挑むことになるが、現在22歳のウ・ショウツォンは、「また日本に戻る気はあるか？」という問いに対して、冷静に状況を分析している。

「僕の年齢で、もう1、2年、日本で一からやるのは難しい。以前はパスができなかったが、今はできる。一番重要なのは速いペースでの試合の経験を積むこと。17、18歳で日本へ渡った時、2～3年を費やして技術面で成長できたが、本当の意味で成長するには試合が一番大事。相対的に欧州のほうがより成長できる」

　日本では結果を残せなかった過去を踏まえつつ、ウ・ショウツォンは欧州での飛躍を誓っていた。