“飽くなき挑戦者”太田宏介を支える妻の存在 喧嘩と無縁の“最高のサポート”を続けられる訳

妻としてJリーガーを上手く支える秘訣は「話す」

――太田家流のJリーガーと奥さんの上手くいく秘訣・こだわりは?

太田「やっぱりコミュニケーションだと思います。夫婦2人、子供も含めて3人がとにかくストレスを抱え込まないこと。何かしらの不満が重なって爆発してしまうということは自分の周りでも見てきたので、ウチは言いたいことは言う、やりたいことはやる、行きたいところに行くという感じです。休日に旅行へ行ったり、アクティブに過ごすことが多いし、オンとオフの切り替えは心がけています」

福間「秘訣は『話す』だね。例えば、私たちはカフェがすごく好きなので一緒に行ったり、共通の話題をしたり、同じ時間を過ごすのが一番大事だと思います。喧嘩は……ないですね。宏介は怒らないから。私が1人で勝手に怒っている時はあります(笑)」

太田「仏の太田なので(笑)」

――太田選手は何歳まで現役を続けたいという考えはありますか?

太田「本音を言うと、今年の夏に日本へ帰国した時点で、FC町田ゼルビアからオファーをいただくことがなかったら、僕は辞めるつもりでした。先のことは分からないですけど、やりたいことが明確にあるので、毎年、今年がラストだという思いでいます。俺、もう何回も辞めるって言っているもんね?」

福間「もし必要としてくれるクラブがあるならもちろん頑張りたいし、そうじゃなかったら、辞める覚悟はできているという話は聞いていました。オフシーズンはいつもなんですけど、移籍の時期は何が起こっているか私には分からないので、正式に決まるまでは心が休まらないです(笑)」

太田「妻が一番、現実的ですね。例えば獲得したいと言ってくれたチームがあっても、 契約書にサインするまで信じないですから(笑)」

福間「これまで10年以上サッカー選手としてやってきて、この1、2年は身体の状態の話はいろいろ聞いてきました。私は、もっとやってほしい、もう早く終わってほしいという願望はなくて、宏介がサッカー選手として最高の終わり方をしてくれたら、それで十分です」

――最後に、それぞれ日頃のサポートへの感謝と、これからも一緒に人生を歩んでいくことへのメッセージをよろしくお願いします。

太田「じゃあ、僕から行こうかな。結婚して今年で5年目。住む場所も変わりながら、いろんな景色をたくさん共有してきて、まだまだ人生これから長いので、まずはサッカー選手としてやっていくなかで、最後まで一緒に戦ってほしいです。僕もこのまま終わるわけにはいかないので、FC町田ゼルビアをJ1に昇格させて、最高の形でサッカーを辞められるようにしたい。やっぱりカッコいいところを見せて終わりたいし、結婚式の時に『絶対に幸せにする』と約束しました。幸せに暮らせるように頑張る僕のサポートをお願いします」

福間「いろんな場所に行って、『振り回しちゃってごめんね』みたいなことを言ってもらったりしますけど、逆に、子供を含めて私たちは海外生活を体験できたのも大切な経験でした。今後、もし新天地に行くことになっても、どこまでも付いていくつもりです。宏介の引退もそう遠い話ではないと思うので、サッカー人生を怪我なく、悔いがないように謳歌してもらいたいです」

[プロフィール]
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。J1通算296試合11得点、J2通算39試合0得点、J3通算2試合0得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして存在感を発揮。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、出身地のJクラブ「FC町田ゼルビア」を盛り立てる。

福間文香(ふくま・あやか)/1989年1月25日生まれ、奈良県出身。ファッションモデル、タレントとして活躍し、2017年7月にサッカー選手の太田宏介と結婚。19年7月に第1子となる男児を出産した。“Jリーガーの妻”として、飽くなきチャレンジャーの夫を陰で支える。趣味は旅行、カフェ巡り、ラテアートも勉強中。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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