生粋のムードメーカーも自宅では繊細な一面を見せる

――文香さん的には今後どのように太田選手を支えていきたいと考えていますか？

福間「年齢を重ねて太りやすくなる、痩せやすくなる、いろんな体質の人がいて、宏介的にあまり食べなかったりする時もあるので、そういった調整は引き続きしていきたいと思っています。ただ、身体のことは自分でやってきてくれるので、一番はメンタルケア、特にここから先はそれが大事になるのかなと思っています」

太田「メンタル弱いんで（笑）。気にしていなさそうなだけで、裏では繊細です（笑）」

福間「選手はものすごいプレッシャーの中で戦っているのを、私はこの5年間、ずっと見てきました。そのプレッシャーを家でどれだけほぐしてあげられるか、メンタルをリセットできる環境を作ってあげられるかが、宏介にとっては一番大事なのかなと思っています。だから、試合に勝っても負けても、出ても出なくても、家で一番リラックスできるように、これからも心掛けていきたいです」

――太田選手はムードメーカータイプの明るいキャラクターですが、文香さんだからこそ知る素顔はありますか？

福間「宏介はもし試合に負けたとしても、自分の中に悔しさとか感情を抑え込んでいる時もきっとあるでしょうけど、大きく変わるタイプではないです。ただ、こんな明るい性格なのにごくまれに、もう目を合わせないくらい下を向いて、いかにも何かあったという雰囲気で帰ってくる時がありますね（笑）」

太田「かまってくれって感じだよね（笑）。僕は1人で抱え込むよりも、小さなことでも、すぐに話して共感してもらいたいタイプなので」

福間「たしかに、共感してもらいたい感じが出てる（笑）。私的に宏介はもう“THEサッカー少年”って感じ」

太田「気分屋だね。僕が試合の内容とかいろんなことを細かく話して、たぶん分かってないだろうなと思いながらも合わせくれるのは助かる」

福間「『たしかにあれはそうだったよね』とか言ってね」

太田「僕も話したらそれで少し楽になるので」

福間「あと、宏介は甘いものが好きなので、お菓子を手作りする時もありますけど、結構落ち込んでいるなという時は、そっと（アイス）ハーゲンダッツを何種類か用意しておきます（笑）。チョコレート味を食べて上機嫌になったりしますね」

太田「ハーゲンダッツで気分を上げてくれるね（笑）」