元イタリア代表DFが古巣ミラン&インテルを批判 「どちらもかつてのビッククラブのような投資をしていない」

 

23日にダービーを戦うミランとインテル

 

 元イタリア代表のサイドバックで、2002年日韓ワールドカップに出場した往年の名手フランチェスコ・ココ氏が23日にダービーマッチを迎える古巣のACミランとインテルの凋落に駄目だしした。

 2007年に現役引退し、現在イタリアでセレブとして日々を謳歌しているココ氏は1995年からミランでプレー。期限付きで他クラブでプレーした時期もあった2002年まで所属し、02年からインテルに移籍した。セリエAが欧州で高い競争力を誇っていた時代に両名門のユニフォームに袖を通し、ダービーを戦った過去がある。

 地元「ソーシャルカルチョニュース」の取材に応じた往年のサイドバックは凋落したセリエAで7位と振るわないミランと、9位インテルの現状について、「経済的にはどちらもかつてのビッククラブのような投資をしていない」と分析している。

 ミランは日本代表FW本田圭佑らを移籍金ゼロで補強しているが、「ミランは全てがベルルスコーニ次第だ。彼はミランのベストを尽くすと口では言いながら、これ以上の投資をするつもりはない。しかも、クラブを売却したがらない」と断罪。ファイナンシャルフェアプレーの導入や経済力低下の影響で、かつてのようなポケットマネーでの投資ができなくなった元イタリア首相の存在を、低迷の要因と指摘している。

 一方、インテルについては「(前会長の)モラッティが経済的な問題からクラブを売却した。だが、トヒル(現会長)はサッカーの世界について何もわかっていない。フットボールのクラブがいかに運営されているか、理解するのに苦労している」とバッサリ。石油王のマッシモ・モラッティ前会長はインドネシア人富豪のエリック・トヒル会長にクラブを売却したが、新会長はクラブ経営に難があると批判している。

 苦境に立たされている2つの古巣は23日に激突するが、ココ氏は「難しい試合になるだろう。どちらも勝ち点が少ないし、守備が脆弱だ。でも、ダービーなので、白熱した試合になるだろう。インテルの攻撃陣の方が強力に思えるので、私はマッツァーリのチームが2-1で勝利すると思う。チームとしてはインテルの方が上だ」と予想。本田とインテルDF長友佑都の2人の先発が予想される一戦で、6得点2アシストと今季結果を出している本田を擁するミラン攻撃陣よりも、インテルが上で分析している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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