【W杯|この試合この1枚】オランダを勝利に導いたFWガクポ 長身から繰り出すしなやかでダイナミックなプレー

先制点を決めたコーディ・ガクポ 【写真:徳原隆元(FOOTBALL ZONE特派)】
先制点を決めたコーディ・ガクポ 【写真:徳原隆元(FOOTBALL ZONE特派)】

グループA第1節セネガル対オランダ ガクポがタックルをかわす瞬間を捉える

 サッカーの大会を勝ち抜くには初戦が大事であるというのは、もはや誰もが知るところだ。リーグ戦とは違う短期接戦を制するには、チームに勢いを付けることが重要で、まさに初戦の結果がその後のチームの行方を決定すると言っても決して大袈裟ではない。

 だが、重要な試合だけに勝負に出るような思い切ったプレーを90間に渡って遂行するのは難しい。グループA第1節セネガル対オランダでも、ルイ・ファン・ハール監督率いるオレンジ軍団は、繊細なタッチでパスを供給するMFフレンキー・デ・ヨングを中心に流れるようなゲーム展開を創出し、試合を支配していく。

 しかし、フィジカルで勝るセネガル代表も簡単には参ったとは言わない。組織的なハードディフェンスで対抗した。

 攻めながらも決定打を生み出せないオランダ代表だったが、終盤の後半39分とアディショナルタイムにゴールを挙げ、大事な初戦をモノにした。セネガルの激しい抵抗を振り切り、オランダに勝利をもたらしたのは、先制点を叩き出したFWコーディ・ガクポ。長身から繰り出されるプレーはしなやかであり、またダイナミックだ。

 彼の特徴を表しているのがドリブルで切り込み、セネガル守備陣のタックルをジャンプ一番でかわしパスを出したこの連続写真だ。

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FOOTBALL ZONE特派・徳原隆元 / Takamoto Tokuhara

とくはら・たかもと/1970年東京生まれ。22歳の時からブラジルサッカーを取材。現在も日本国内、海外で“サッカーのある場面”を撮影している。好きな選手はミッシェル・プラティニとパウロ・ロベルト・ファルカン。1980年代の単純にサッカーの上手い選手が当たり前のようにピッチで輝けた時代のサッカーが今も好き。日本スポーツプレス協会、国際スポーツプレス協会会員。

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