W杯メディア用シャトルバスの驚くべき光景 日本人カメラマンも感心、快適な取材をもたらし得る“優れモノ”
【カメラマンの目】見るからに新車のメディア用シャトルバスに注目
サッカーは選手、スタッフ、レフェリー、記者・解説者、フォトグラファーなど、それぞれの立場から見える世界がある。22歳の時からブラジルサッカーを取材し、日本国内、海外で撮影を続ける日本人フォトグラファーの徳原隆元氏が、開催が目前に迫ったカタール・ワールドカップ(W杯)に向けて現地を訪れ、W杯に染まっていく街の風景を独自の視点からお届けする。
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カタールの街を、見るからに新車のメディア用シャトルバスが走っている。報道陣にとってこのメディアバスはメインメディアセンターやスタジアムに簡単にアクセスできる実に優れモノなのだ。驚くのがアプリを利用して運行を調べ、停留所で待っていると正確にバスがやってくることだ。
話は変わるがサンパウロに住む友人のブラジル人が日本に来た時、新幹線のタイムテーブルを見て分単位で設定されていることに驚いていた。サンパウロの地下鉄は時刻表もなく、「来た電車に乗れ」といった状況に慣れたブラジル人にとって、切りのいい時間ならともかく、分単位で区切られた時間に、電車が正確にやって来ることは驚くべきことだったのだ。
そして、カタールのメディア用シャトルバスは、正確であることに慣れた日本人の自分が感心するほど時間どおりにやってくる。大通りだけでなく街の細い道も通り、時間が早いのか途中で停車して調整していたりもする。
ちなみに街の交通渋滞は夜の繁華街ではクラクションが鳴り響いていたりするが、日中の街中では激しい渋滞はあまりないようだ。
さらに今のところ寒いくらい冷房が効いたこのバスを利用している報道陣も少ない。乗車人数を片手で数えられるのがほとんどだ。本格的に大会が始まってからもこの正確性が守られるのなら、今回のW杯取材はかなり快適にできそうだ。
FOOTBALL ZONE特派・徳原隆元 / Takamoto Tokuhara
とくはら・たかもと/1970年東京生まれ。22歳の時からブラジルサッカーを取材。現在も日本国内、海外で“サッカーのある場面”を撮影している。好きな選手はミッシェル・プラティニとパウロ・ロベルト・ファルカン。1980年代の単純にサッカーの上手い選手が当たり前のようにピッチで輝けた時代のサッカーが今も好き。日本スポーツプレス協会、国際スポーツプレス協会会員。