阿部勇樹が“指導者”として引退試合で表現した世界 未来の世代へ伝えたいこととは?

長男の湧心くん、次男の涼雅くんも試合に出場してゴール

 さらに、この引退試合では後半途中から浦和ジュニアユースでプレーする長男の湧心くんと、同ジュニアでプレーする次男の涼雅くんも出場。湧心くんは右サイドからの突破で力強いシュートを決め、涼雅くんも父のスルーパスに抜け出すとドリブルで持ち運んでゴール。試合のラストプレーでは、湧心くんのクロスを父がヘディングで押し込む“親子ゴール”も生まれた。

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「同じピッチに立てたのは本当に嬉しいことだったし、ギリギリまで現役を続けていなかったら、実現できなかったのかなと思う。昨年まで現役を長くやらせていただいた分、体が動く状態で一緒にプレーできたので、僕としても非常にいい思い出になったし、本人たちがああいった場でサッカーをして、こういったところでやるんだな、ということを少しでも感じ取ってこの先に生かしてくれればすごく嬉しい。

 そういった声援を聞いたり、ああいった雰囲気を感じたりすることによって、もっと頑張らないといけない、じゃないけど、自分も頑張ればこういったピッチに、という目標を持ってもらえればいいかなと思う。本人たちも非常に楽しんでやってくれたと思うし、サッカーの面白さだったり、ああいった場でやる難しさだったりを感じ取ってくれたのではないかと思う」

 引退試合の開催にあたって自身の現役時代を含めた思い出を懐かしむだけではなく、次の世代への思いを形にする空間があった。この日の埼玉スタジアムは、すでに阿部が指導者としてサッカー界の未来を作ろうとしていることも表現されていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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