阿部勇樹が“指導者”として引退試合で表現した世界 未来の世代へ伝えたいこととは?

コーチとして埼スタのベンチに立った阿部勇樹【写真:徳原隆元】
コーチとして埼スタのベンチに立った阿部勇樹【写真:徳原隆元】

阿部の呼びかけで出場選手、アカデミーの選手たちと試合後に記念撮影

 現役時代に浦和レッズやジェフユナイテッド市原(当時)などでプレーした元日本代表MF阿部勇樹が、11月12日に埼玉スタジアムで引退試合を実施した。昨季限りで引退して、今季から浦和レッズユースのコーチに就任。第2のサッカー人生を指導者としてスタートしている阿部は、未来につながる空間を作り上げていた。

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 まず、この引退試合の前座として自身がコーチを務める浦和ユースと、かつて所属したジェフのユースが埼玉スタジアムで試合を行った。阿部は「まさかやらせていただけるなんて思っていなかった。いろいろな方が動いてくれた。僕はジェフユースでサッカーをして、今は浦和レッズでユース年代を教えているというところで、エキシビションマッチで、試合時間も少し短かったのは申し訳なかったのですが、埼玉スタジアムでその2つのチームが試合をできたことは良かった」と笑顔だった。

 そして、試合後の集合写真撮影では、引退試合に出場した仲間の前に次々と入れ替わりながら黒いジャージを着た少年たちが現れた。それは浦和のアカデミー、小学生年代のジュニア、中学生年代のジュニアユース、高校生年代のユースチームの面々だった。

 阿部は「僕は今、アカデミーでコーチをやらせていただいている。今回はアカデミーの選手たちにもサポートをしていただいた。彼らに対して何かお返しできないかと思い、引退試合に出てくれた選手には時間をかけさせてしまって申し訳なかったけど、何か記念に残るというか、刺激というか、そういうものを感じ取れる場を提供したいと思って、集合写真を最後に撮らせて欲しいという話を僕からさせていただいた」と、エキシビジョンマッチも含めて未来の世代へ伝えたい思いを話す。

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