森保ジャパン、中山&冨安の負傷でW杯へ暗雲 代役候補は誰に?…守備メンバー以外なら原口元気の招集も一考の余地
今月1日にW杯メンバー発表も、早くも怪我人が続出
11月1日にカタール・ワールドカップ(W杯)の登録メンバー26名を発表した森保ジャパンが、大会が始まる前から試練に直面している。
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イングランド2部ハダースフィールド・タウンに所属するDF中山雄太がメンバー発表直後の試合でアキレス腱を損傷。W杯への出場が不可能になった。さらに3日にはイングランド1部アーセナルDF冨安健洋も、UEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ最終節チューリヒ戦(1-0)で試合終盤に負傷交代した。冨安がピッチに立ったのは、後半28分からで、わずか15分での交代となった。
クラブから冨安の負傷についての詳細な発表はないが、右足のハムストリング付近を気にしてピッチを退いている。仮に肉離れとなれば復帰までは一般的に、短くても1か月から2か月は擁することになり、W杯出場は難しくなる。少なくとも、初戦のドイツ戦には間に合わない。登録メンバー26名には、左膝内側靱帯を部分断裂して戦列を離脱しているDF板倉滉(ボルシアMG)も入っており、メンバー発表後の最終ラインの中軸の連続負傷に森保監督も頭を抱えているはずだ。
しかし、時間は待ってくれない。メンバー発表の際には、「あらゆる想定をしたなかで、我々の日本のストロングポイントを少しでも出していける特徴を持った選手たちをプラスしたと思っている」と語っていた森保監督だが、W杯出場が絶望となった中山に代わる追加招集を行わなければならないし、負傷状態によっては冨安の代役も必要になる。
中山が務めるポジションは主に左サイドバック。冨安は最終ラインを幅広くこなすが、森保ジャパンではセンターバックが定位置となっている。選手が負傷離脱した場合は、同じポジションの選手を補充するのが定石だろう。その場合は左サイドバックにはDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)、センターバックにはDF植田直通(ニーム)やDF瀬古歩夢(グラスホッパー)、DF中谷進之介(名古屋グランパス)、DF畠中槙之輔(横浜F・マリノス)らが候補に挙げられる。
中山と冨安が揃って離脱となれば、少なくとも1人はDFの選手が招集されることになるはずだ。だが、代役が2人必要な場合だけでなく、最終ラインの全ポジションをこなす冨安がW杯に問題なく出場できる場合も、中盤から前の選手を追加招集してもおかしくはない。
その場合は落選が驚きをもって報じられたFW大迫勇也(神戸)、FW古橋亨梧、MF旗手怜央(ともにセルティック)、MF原口元気(ウニオン・ベルリン)が追加招集される可能性も出てくる。
メンバー発表後も、大迫はチームに入れておくべきなのではないだろうかという声は大きい。今回の招集メンバーでセンターフォワードでの起用が有力視されるのは、FW前田大然(セルティック)、FW上田綺世(セルクル・ブルージュ)、FW浅野拓磨(ボーフム)の3選手だ。
このなかで唯一のポストプレーヤータイプの上田は、確かにベルギーで調子を上げつつある。だが、これまで代表キャップ数9試合でノーゴール。もちろん、カタールで代表初ゴールを挙げる可能性はあるが「センターフォワードは任せた!」と、W杯本大会で抜擢するには不安が残る。