広島スキッベ監督、ルヴァン杯初優勝へ意欲 天皇杯決勝の“敗戦ショック”払拭へ「2、3日はかかった」

サンフレッチェ広島のスキッベ監督と佐々木翔【写真:Getty Images】
サンフレッチェ広島のスキッベ監督と佐々木翔【写真:Getty Images】

ルヴァン杯決勝の前日会見に出席、広島はC大阪相手に今季3連勝中

 国内3大タイトルの1つ、ルヴァン杯の決勝戦が10月22日に行われるのに先立ち、試合前日練習と記者会見が会場の国立競技場で実施された。初優勝を目指すサンフレッチェ広島からはミヒャエル・スキッベ監督と主将の日本代表DF佐々木翔が出席し、セレッソ大阪との対戦への思いを語った。

 広島は16日に天皇杯の決勝でヴァンフォーレ甲府にPK戦で敗れ、6回目の準優勝となりサンフレッチェ広島になってからの初優勝を逃した。そのショックからの立て直しについてスキッベ監督は「切り替えるのに、どうしても2、3日はかかった」と話す。しかし、「それからはファイナルに向け、雰囲気も良くトレーニングができた」と臨戦過程を話した。

 また、佐々木は「先週、大きなタイトルが1つ取れなかった。そこで決勝がもう1つ残っている。未来にとっても大切なものなので、良い試合をして必ず持ち帰りたい」と話した。

 対戦相手のC大阪とは今季の公式戦で3連勝中だが、スキッベ監督は「どの試合も、負けてもおかしくなかった。この決勝戦はこれまでの3試合がどうというより、決勝戦であり均衡したレベルの試合だと捉えたい」と話す。佐々木もまた「個の力も戦術も素晴らしく、脅威が多かった。強いチームなのは何度も対戦して分かっている」と、警戒感を語った。

 広島はこのルヴァン杯でも準優勝が2回で優勝がない。リーグ優勝は達成しているものの、カップ戦の決勝には悔しい思い出が積み重なっている。前身のヤマザキナビスコ杯時代の2010年にジュビロ磐田、2014年にガンバ大阪に敗れて以来、3度目の正直で決勝戦を制してタイトルを獲得することができるのか。天皇杯のリベンジも含め、その戦いぶりが注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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