板倉は「ランニング開始」、浅野も「だいぶ回復」 日本代表スタッフが怪我人状況へ見解、W杯へ「なんとか行ける状態に…」
理学療法士・中條智志氏がオンライン取材対応、自身のタスクに言及
日本サッカー協会は、カタール・ワールドカップ(W杯)の日本代表のチームスタッフとして、チームに帯同する理学療法士・中條智志氏の取材対応を行った。現在、ドイツのデュッセルドルフでFW浅野拓磨、DF板倉滉のリハビリにも携わっている中條氏は、日本代表チームスタッフで初めてW杯に参加する理学療法士となる。
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理学療法士は本来、リハビリをサポートするのが主な仕事だ。代表チームは、クラブチームから状態の良い選手を借りて活動するため、本来であれば理学療法士が活躍する場面は少ない。リハビリが必要な状態になる選手は、クラブに返すことが多いからだ。だが、W杯のように、事前のキャンプから長期の活動になれば、負傷者が出る可能性も高くなる。
今回、初めて日本代表が理学療法士をチームスタッフに加えた。中條氏の働きぶりによって、理学療法士が今後もチームに必要かどうかが変わってくるかもしれない。「理学療法士という専任で入るのは初めてなので、理学療法士の立場をみんなに知ってもらったり、理学療法士がもっとサッカーの現場に増えるためのパイオニアになれればなと思っています。そのためには、精一杯やって、認められないといけない責任感はあります」と、意気込む。
そして、具体的に心掛けていることは「選手との距離感」だという。中條氏「理学療法士としては、今いる怪我人をより良い状態で、W杯に臨めるようにサポートしたい。そこが一番の仕事になるが、選手とコーチ陣の間に入り、ストレスを緩和して、心地よい環境をいかに整えられるか。トレーナーとして選手に寄り添うことを心掛けている」と明かした。
理学療法士の資格だけでなく、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、鍼師、灸師、按摩マッサージ師の資格も持つ中篠氏は、ほかの4名のトレーナーと同じように選手たちのケアをしながらも、負傷者が出た際には、理学療法士としての活動もこなす。6月の代表活動の際には、DF冨安健洋が負傷を抱えた状態で代表に合流したが、その時などは理学療法士として、リハビリに取り組んだという。