フットサル日本代表、イランに逆転勝利! 木暮ジャパンが8年ぶり4度目のアジア制覇

優勝した日本【写真:河合拓/Futsal X】
優勝した日本【写真:河合拓/Futsal X】

GK黒本を中心にイランの猛攻に耐えて、通算3度目の優勝を果たす

 フットサル日本代表は10月8日、AFCフットサルアジアカップ(アジア杯)決勝でイラン代表と対戦した。今回で16回目を迎えるアジア杯だが、過去に優勝した経験があるのはイラン(12回)と日本(3回)の2か国のみ。前回大会でも決勝を戦った両国が、再び頂点を競うこととなった。

 日本は準決勝のウズベキスタン戦(2-1)で負傷したGKピレス・イゴールに代わり、GK黒本ギレルメが1次ラウンド初戦のサウジアラビア戦(1-2)以来の先発出場。フィールドプレーヤーは、FP水谷颯真、FPオリベイラ・アルトゥール、FP吉川智貴、FP平田ネトアントニオマサノリの名古屋オーシャンズのカルテットが入っている。

 立ち上がりから日本は激しい守備を見せて、イランに攻撃の形を作らせない。激しいぶつかり合いがピッチの各地で繰り広げられるなか、日本はアジアの絶対王者であるイランと互角の戦いを見せていく。第1ピリオド8分にはアルトゥールのシュートが左ポストを叩き、1分後のアルトゥールのフリーキック)(FK)もGKに阻まれるなど、守るだけでなくチャンスも作っていった。

 しかし、相手はイラン。第1ピリオド15分、前線に入れたロングボールを平田が収めきれずにカウンターを受ける。一瞬でマークを外したFPアーマド・アバッシにゴールを決められて1点をリードされてしまう。欲しかった先制点を与えてしまった日本だが、その後も集中した守備を継続する。そして16分にはGK黒本が前線に入れたボールを相手DFがコントロールできずにこぼす。これを回収したFP清水和也がゴールを決めて、日本は第1ピリオドのうちに同点に追い付いた。

 第1ピリオドの終盤もイランはFPタイエビが際どいシュートを放ったが、GK黒本が足でストップ。日本もラスト1プレーでFPクレパウジ・ヴィニシウスがゴールを狙ったが決められず。第1ピリオドは1-1で折り返した。

 日本は第2ピリオド、負傷した吉川、平田がベンチスタートとなり、FP金澤空と清水がスタートに入った。開始早々に金澤が振り切られてシュートを打たれたが、GK黒本がセーブ。その後も日本は押し込まれるが、黒本を中心にゴールを守る。

 なかなかチャンスのなかった日本だが、第2ピリオド7分にFKを獲得すると、アルトゥールが直接シュート。これが壁の外側を通り、右ポストを叩いてゴールに決まり、日本が2-1と逆転した。

 今大会で初めてリードされたイランは、ここから猛攻を仕掛けてくる。イランがFPアガプールやタイエビがゴールを狙ってくるが、GK黒本がセーブして得点を与えない。日本も第2ピリオド14分に水谷が高い位置でボールを奪い、清水がGKと1対1になるがシュートを決め切れなかった。

 押し込まれる時間の続いた日本だが、徐々に高い位置でボールを取る回数が増えていく。イランは残り5分を切り、タイエビがGKのウェアを着用してタイムアウトを取ってから、パワープレーを開始した。イランの攻撃に耐えた日本は、残り25秒で相手のバックパスがオウンゴールとなり、3-1とリードを広げる。試合終了間際の残り2秒で1点を返されたものの、このまま3-2で試合終了。日本が3大会ぶり通算4度目のアジア王者に輝いた。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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