フットサル日本代表を救う“日替わりヒーロー” GK黒本ギレルメ「マジで!?」と驚きの出番到来も…ウズベキスタン撃破へ大貢献

決勝の強敵イランに挑む日本代表【写真:(C)AFC】
決勝の強敵イランに挑む日本代表【写真:(C)AFC】

決勝の相手は強敵イラン、「メッシのようなもの」と独特なニュアンスで強さを表現

 残りの時間を耐えた日本はリードを守り抜き、2大会連続の決勝進出を果たした。最後にゴールを守ったGK黒本ギレルメは、この試合のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出されている。

 ここまで日本はMOMが発表された1次ラウンド第3節以降、ベトナム戦はFP清水和也、インドネシア戦はGKイゴール、ウズベキスタン戦は黒本と日替わりヒーローが現れている。かつて現代表監督の木暮賢一郎がエースだった時は、彼のワンマンチームのような時期もあった。だが、「選手選考している時点から、さまざまな状況を想定して」(木暮監督)選ばれた14名の選手たちが、それぞれに与えられた役割、期待されるタスクをこなしながらチーム全員の力で勝ち上がってきている。

 ここまで6-0で大勝した韓国戦を含めて、楽な試合が1つもなかったが、それでも競り勝ち決勝まで勝ち上がってきたことで、チームの力も着実に上がってきている。木暮監督も「それは間違いない。定説としても、こういうトーナメントを制するチームには、PK戦で勝ったり、負けているところから逆転する機運のようなものがある。そういう流れの有無で言えば、まさしくストーリーとして初戦のサウジアラビア戦の敗戦であったり、ベトナム戦で2点の差を付けることが必要ななか、ギリギリで体現できたり、ここ2試合のビハインドからの逆転然り。そういったチャンピオンになるに値するようなプロセスをとっているのは間違いないと思う」と、苦しみながら勝ち上がっているチームの歩みに自信を見せた。

 決勝で対戦するのは、今大会でも圧倒的な強さを見せており、それこそ日本とは対照的に、今大会で1度も苦戦を強いられたことがないイラン代表だ。準決勝でイランに0-5と大敗したタイ代表のセサル監督は、「イラン代表は、サッカーのメッシのようなものだ。みんな彼らが何をしてくるか分かっている。今日の試合でもイランに私たちが驚かされることは、何もされていない。メッシもみんなが何をしてくるか分かっているが、誰も止められない。私は近い将来、イランがフットサルW杯を優勝すると確信している」と、史上最高のサッカー選手の呼び声高いアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの名前を挙げて、その絶対的な強さを表現した。

 1試合ごとに力を付けて、準決勝のウズベキスタン戦で今大会のベストゲームと言える試合を見せたフットサル日本代表。過去15大会のうち12度を制している最強のライバルを打ち破り、通算4度目のタイトルを掴むことができるだろうか。

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