「練習がめっちゃハード」 南野拓実、新天地モナコでの苦闘を告白「次の試合に合わせるのが大変」
今夏リバプールからモナコへ移籍、フィットできず苦戦もランス戦で1G1Aマーク
今夏の移籍市場でイングランド1部リバプールから、大きな期待とともにフランス1部ASモナコへ完全移籍した日本代表MF南野拓実だったが、シーズン序盤はノーゴールが続いた。それでも、今回の日本代表活動に合流する直前に行われたリーグ・アン第8節のスタッド・ランス戦(3-0)で、初ゴールを挙げて、1アシストも記録した。
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森保ジャパンでは、10番を背負い続けるアタッカーにとっても、安堵する部分はあったようだ。21日に行われた練習後、取材に応じた南野は「(日本代表に)招集されていたのはありましたが、やっぱり何かを残して、それにふさわしい選手であることを証明しないといけないと感じていましたし、たかが1点なんでなんとも言えませんが、自分としては良かったかなと思います」と、胸中を明かしている。
世界屈指の名門であるリバプールから加入したことで、周囲からは高い期待を集めていた。しかし、結果を残せなかったことで、辛辣な声も上がり始めていた。
だが、南野は「基本、そういうものを見ていなかったというか、僕自身、常にそれを見ても何も解決しないことは分かっているので。自分自身に問題があるのは分かっていたし、感じていた。だから、このリーグに適応するために何が必要なのかとか、このチームでもっと自分が生きるためには、どうすればいいかを考えていました。今までもそうやってきたし、アダプト(適応)できる、成長できる自信があるので、それを信じてやっていくだけだと思っていました」と、周囲の批判に左右されていなかったという。
リバプールで十分な出場機会を得られなかった南野は、出場機会を求めて移籍を決断した。新天地での環境に適応するのは、やはり簡単なことではなかったようだ。リバプールとモナコでは、コンディション調整の仕方が大きく異なったことも、南野のパフォーマンスに影響を及ぼした。
「(モナコは)練習がめっちゃハードなんです。その後に身体を回復させて次の試合に合わせていくのが、すごく大変でした。でも、今はちょっとずつ慣れてきているし、フィジカルコーチとかとも相談しながら、いろいろ調整しながらやっています。まだ完璧に100%フィットした状態ではないのかもしれませんが、それは言い訳にならない。100%フィットした状態にするために、チームの人たちもいろいろやってくれていますし、僕もそれに従っています」と、手探り状態にあると説明した。
新天地で初ゴールという結果を残して、日本代表の活動に合流した南野は「W杯に向けての最終調整。非常に大事な2戦になってきます。相手は違いますが、ドイツ、スペイン、コスタリカを意識した戦い方も、少しずつ試合に出ている選手が頭に入れながらプレーして、有意義な2試合にしたい」と、代表モードへ切り替えた。