ミランの中国人新オーナーから入閣要請も、マルディーニ氏「未来はそこにない」と拒否の構え

親子三代に渡るミランとの絆は存在するも…

 ミラン一筋のマルディーニ氏だが、父親の故チェザーレ氏は現役時代、そして監督としてもミランで活躍。息子のクリスティアンはミランの下部組織でプレーし、今季からイタリア3部のクラブに巣立った。親子三代に渡るマルディーニ家とミランの絆は存在するが、それでも改めてチャイナ・ミランとの決別を宣言している。

「国外のクラブを買収した人間には、そのクラブの歴史を見つめる義務がある。クラブの会長だけで決めてはいいものではないと、私は常に言っている。ミランには世界中に何百万人のサポーターがいる。彼らへの敬意が必要だ。サポーターの思いというものも考慮しなければいけない。ファンの愛情は国境を越える。ミラニスタは世界中にいるんだ。私もまた、サッカーファンの愛情と深く結びついていることを認めないといけない」

 マルディーニ氏はこう語った。ベルルスコーニ会長はシステムや選手起用に口を出す現場介入をライフワークとすることで有名だったが、私財を投じミランを世界的ブランドにするなど愛情の持ち主でもあった。バンディエラは、これからやってくる中国人オーナーの専横の可能性に警句を投げている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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