ミランの中国人新オーナーから入閣要請も、マルディーニ氏「未来はそこにない」と拒否の構え

ミランのレジェンドは、中国人オーナーの将来的な専横についても警句を発する

 ACミランのレジェンドで元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏は、シルビオ・ベルルスコーニ会長が身売りした中国人オーナーから入閣要請を受けたとされ、かつての名門再建にバンディエラ復帰を待望する声がサポーターやメディアの中で高まっている。もっとも、マルディーニ氏はその可能性について「ない」と断言。チャイナ・ミランとの決別を語っている。中国人オーナーの将来的な専横についても警句を発していた。イタリア地元テレビ局「スカイ・イタリア」が報じている。

 3年連続で欧州のカップ戦出場権を逃した暗黒時代のミランは、今まさに転換期を迎えている。ミランを欧州屈指の名門に育て上げた元イタリア首相の名物オーナー、ベルルスコーニ会長は買収30周年目にクラブを中国人グループに売却した。

 マルディーニ氏との確執が表面化していた強化責任者のアドリアーノ・ガリアーニ氏は、近年の補強失敗でサポーターからの信頼を完全に失っており、退任の可能性が浮上している。

 中国人オーナーは、マルディーニ氏をはじめ、ディミトリオ・アルベルティーニ氏、アンドレアス・コスタクルタ氏など、引退後にクラブと疎遠になっていたレジェンドたちの招聘を検討しているとレポートされた。

 「奇妙な感じだよ。ミランに来て、違う会長がいるなんて。会長交代を実感した」と語ったマルディーニ氏は、ミラン復帰の可能性を完全否定した。

「その話を聞くのは少々うんざりしている。すでに自分の人生を築いている。ミランには本当に何も存在しない。ミランに対する大きな愛は依然として存在する。私だけではなく、家族全体にだ。だが、私の未来はそこにない」

 

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