Jリーグ終盤戦の飛躍に期待、“03ジャパン”逸材8人 ガンバの若きストライカー&18歳高校生プロMFらタレント厳選

柏DF田中は先月リーグデビュー、上位フィニッシュを後方から支える資質は十分

■田中隼人(DF/柏レイソル)

 左利きで188センチという日本では希少なセンターバック。空中線の強さは言わずもがな、展開力があり、ベトナム戦でも先制点の起点になる縦パスなどが光った。“03ジャパン”では4バックの左センターバックだが、柏では3バックの左がメインに。ただし、ユースでは中央のリベロを本職としてこなしていた。まだ18歳ながらリーダーシップと落ち着きも武器。年上の選手たちとバックラインを組んでも遠慮はない。7月30日のヴィッセル神戸戦でリーグ戦初出場を果たし、無失点勝利に貢献した。柏の上位フィニッシュを後方から支える資質は十分だ。

■北野颯太(MF/セレッソ大阪)

 18歳の現役高校生ながら今年2月にトップチームとプロ契約を結んだ。持ち前の鋭い動き出しやフィニッシュで効果的なアクセントになっているが、なかなかゴールという結果を出せておらず、主力になれそうでなれない状況は本人も歯痒さを感じながら、それでも地に足を付けてトレーニングに励んでいるようだ。“03ジャパン”ではMFの1人として招集されているが、ベトナム戦では大型FW熊田と前線でコンビを組んで、ハイプレスや裏抜けなど、引き出しの多さを見せた。アカデミーの大先輩であるMF南野拓実(モナコ)を連想させ、代表とクラブの両方で注目していきたいタレントだ。

(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)



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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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