家本政明がレフェリー目線で“神奈川ダービー”を展望 「印象深い」思い出の一言、Jリーグ選手から主審へ「楽しんでますか?」
【専門家の目|家本政明】審判卒業ラストマッチとなった神奈川ダービーについて言及
スポーツチャンネル「DAZN」の番組「Jリーグ ジャッジリプレイ」でも活躍する元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本氏は、8月7日のJ1リーグ第24節の川崎フロンターレ対横浜F・マリノス戦で「家本政明LABO」というオンライン同時視聴イベントを開催する。2021年12月4日の横浜FM対川崎戦で勇退した家本氏にとって、「神奈川ダービー」は思い出に残るカード。当時のエピソードとともに、7日の一戦を展望した。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
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家本氏は1996年に1級審判員に登録。2002年からJリーグ担当、05年から16年まで国際主審も務め、10年にサッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで行われた国際親善試合で日本人初の主審を経験した。
21年12月4日のJ1リーグ最終節、横浜FM対川崎戦が家本氏にとって“審判卒業ラストマッチ”となったなか、両クラブの印象について「両チームとも人間性が素晴らしい選手が多く、審判に対して『おい!』という対応はない。レフェリーを『さん付け』で呼んだり、丁寧な対応をする選手も多い。レフェリーにとっても、やりやすいクラブ」と振り返っている。
また、審判ラストマッチとなった思い出の神奈川ダービーについて、「あの日、マリノスとフロンターレの選手たちから『楽しんでますか?』とすごく気を遣ってもらい、配慮してもらったのが記憶に残っている」と明かし、とりわけ横浜FMのキャプテンを務めるMF喜田拓也の言動は心に深く刻み込まれているという。
「両クラブの選手が声をかけてくれたが、マリノスの喜田選手は試合前から『今日はとにかく楽しんでください!』と声をかけてくれて、ハーフタイムや後半に何度も『家本さん、楽しんでますか?』『家本さんに楽しんでほしいので!』と声をかけ続けてくれたのは印象深い」
当時を懐かしんだ家本氏は、「レフェリー時代、喜田選手とは中盤付近でポジションがかぶることが多く、キャプテンシーもある選手なので、レフェリーとも積極的にコミュニケーションを取ってくれていた。昔から何か質問や疑問があれば気軽に聞いてきてくれるタイプだった」と思いを馳せた。
8月7日の第24節・川崎対横浜FM戦で「家本政明LABO」というオンライン同時視聴イベントを開催する家本氏は、レフェリー目線で両クラブを分析。「この2チームはクリーンなプレーが多く、フットボールの魅力を最大限に表現するようなスタイルなので、それだけでもワクワク感を高める」と語り、神奈川ダービーに期待を寄せる。
「日本でも素晴らしい2チームが激突する。ビッグチーム同士の対戦は激しくなり、荒くなることがあるが、この2チームはそれを感じたことがない。いい意味での日本人らしさ、清々しさ、スポーツの美しさを創出させるチームだと思うので、見どころも多い対戦になる」
5位・川崎(勝ち点37)が、ホームで首位・横浜FM(同48)を迎え撃つなか、白熱の攻防に注目が集まりそうだ。
■【オンラインイベント情報】
元プロフェッショナルレフェリー家本政明が主催する「家本政明LABO」
J1リーグ第24節「川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス」
オンライン配信イベント「ぶっちゃけLABO」
家本氏が独自のレフェリー視点でリアルタイム解説!
皆様の意見・質問に対して、「忖度ゼロ、NGなし」のぶっちゃけ回答!
開催日時
8月7日(日)夜6時55分ライブ
イベント詳細
https://iemotolabo.base.shop/items/65263326
皆さんとこの時だけの「極秘トーク」ができるのを楽しみにしております。8月7日にお会いしましょう。 pic.twitter.com/LlbZJFJhID
— 家本政明 (@referee_iemoto) August 1, 2022
(FOOTBALL ZONE編集部)
家本政明
いえもと・まさあき/1973年生まれ、広島県出身。同志社大学卒業後の96年にJリーグの京都パープルサンガ(現京都)に入社し、運営業務にも携わり、1級審判員を取得。2002年からJ2、04年からJ1で主審を務め、05年から日本サッカー協会のスペシャルレフェリー(現プロフェッショナルレフェリー)となった。10年に日本人初の英国ウェンブリー・スタジアムで試合を担当。J1通算338試合、J2通算176試合、J3通算2試合、リーグカップ通算62試合を担当。主審として国際試合100試合以上、Jリーグは歴代最多の516試合を担当。21年12月4日に行われたJ1第38節の横浜FM対川崎戦で勇退し、現在サッカーの魅力向上のため幅広く活動を行っている。
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