日本代表キャプテン吉田麻也、内田篤人とW杯ドイツ戦、スペイン戦の戦い方を議論

スペイン戦では「守り方の徹底」の必要性を強調

 さらに、東京五輪の準決勝(0-1)で、U-23スペイン代表と対戦した経験を持つ吉田は、「A代表とオリンピック世代(U-24代表)では、クオリティーが違うと思う。それに(日本の)暑さもあったし、連戦だった。完成度の部分では、A代表の方が絶対にある。あれでも(結果は)負けている」と前置きをしたうえで、「より守り方を徹底しないといけない。1人が色気を出してしまうと崩れちゃうので、そこを徹底しないといけない。どうしてもブラジル戦みたいに堅く守る試合が続くと思う。そこでどれだけ自分たちのチャンスを見出せるか」と、忍耐強く組織的に戦う必要性があることを強調した。

 また、ドイツ戦の印象についても吉田は「スペインよりも長短の『長』の方が比重は高くなるのかなと思います。ただ、間で受けるのがすごくうまい。間で受けてワンタッチで、相手の視界を変えるのがすごく上手。それに惑わされないことと、そうなった時に慌てないことが大事」と語り、スペイン以上にロングボールへの警戒が必要になると分析していた。

 日本代表は6月シリーズで、パラグアイ(4-1)ブラジル(0-1)、ガーナ(4-1)、チュニジア(0-3)と4連戦を行った。UEFAネーションズリーグが開催されていたため、欧州勢との対戦は実現できなかったが、吉田は「ヨーロッパの相手とやりたいのは、もちろんありました。ただ、ブラジルも来てくれて、それ以外にもW杯に出場するチームと3つ戦えた。中3日で試合をこなしていくテストも兼ねていたので、本選をミス植えていろいろやる。ブラジル戦だけでなく、4試合を通してのテストだった」と、日本代表のチーム内の試みを明かした。

 それを受けて内田氏が「3バックをやれば良かったのに」と指摘すると、吉田も「ね。1試合くらいやるかなと、俺も正直、思っていた」と、頷いた。内田氏は「最後、10分、15分くらいやりましたけど。そこらへんは、まだ時間があるし、隠しているのかもしれない」と言うと、吉田は「僕の範疇ではないので」と返答。内田氏は「そうだよね。監督が決めることなので」と、森保一監督が描いている準備プランに期待した。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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