猛威を振るうエボラ出血熱 モロッコでのクラブW杯は予定通り開催か!?

FIFAが声明を発表

 FIFAは、12月10日からアフリカのモロッコで行われるクラブワールドカップ(W杯)を「予定通りに開催する」と発表した。エボラ出血熱の猛威がアフリカを襲う中、英国営放送「BBC」が「クラブW杯。エボラの懸念にも関わらず計画通り」と報じた。
 10日間にわたって行われる大会には、欧州王者レアル・マドリード、南米王者サンロレンソなど7クラブが参加する。FIFAは、クラブW杯に関して予定通り開催の方針を固め、声明を発表した。
「FIFAの公式大会であるので、選手の健康、関係者とフットボールファンの健康が優先順位の最上位。WHOによると、現在モロッコからエボラ感染の事案は存在しない。だから、すべて予定通りに準備を進めている」
 FIFA側はモロッコ政府と連絡を頻繁に取っており、WHO(世界保健機関)から定期的にエボラに関する情報を受けているという。
 致死性の高いエボラ出血熱の感染者は現在1万人を超え、死者5000人を出す緊急事態を迎えている。
 モロッコ青少年スポーツ省は、国内での被害拡大を恐れ、来年1月のアフリカ大陸王者決定戦アフリカ・ネーションズ・カップの延期をFIFAに求めてきた。だが、ラバトと、マラケッシュで行われる世界クラブ王者決定戦は変更なしという姿勢を崩していない。猛威は世界的な広がりを見せているだけに、まだまだ今後も、事態の推移を見守る必要がありそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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