日本代表OB呂比須ワグナーはブラジル戦に何を感じた? 森保ジャパンに提唱するスタイル

合計15年間を日本で過ごした呂比須ワグナー氏【写真:本人提供】
合計15年間を日本で過ごした呂比須ワグナー氏【写真:本人提供】

森保監督は「戦術家だし、すごくいい監督」

 ただ、呂比須氏は「森保の考え方が間違っているわけじゃない」と語る。

「森保は戦略家だし、すごくいい監督だ。ただ、もう少し大胆でも良かったのでは、ということだよ。ホームゲームだったしね。たとえ3、4点を取られたとしても、世界屈指の代表チーム、W杯カタール大会の優勝候補と対戦する貴重なチャンスだったわけだから、その相手に攻撃を試してみても良かった。負けないために戦うよりも、もう少し違った形で、この親善試合が生かせれば良かったのに、とは思うよね」

[プロフィール]
呂比須ワグナー/1969年1月29日生まれ、ブラジル出身。サンパウロ―日産自動車―日立/柏―本田技研-平塚―名古屋―FC東京―福岡。J1通算125試合69得点、J2通算19試合6得点。1997年に帰化し、翌98年のフランス・ワールドカップに出場した日本代表メンバーに名を連ねたストライカー。指導者に転身後は、ブラジルのクラブを中心にJ2アルビレックス新潟の監督も歴任した。

藤原清美

ふじわら・きよみ/2001年にリオデジャネイロへ拠点を移し、スポーツやドキュメンタリー、紀行などの分野で取材活動。特に、サッカーではブラジル代表チームや選手の取材で世界中を飛び回り、日本とブラジル両国のテレビ・執筆などで活躍している。ワールドカップ6大会取材。著書に『セレソン 人生の勝者たち 「最強集団」から学ぶ15の言葉』(ソル・メディア)『感動!ブラジルサッカー』(講談社現代新書)。YouTubeチャンネル『Planeta Kiyomi』も運営中。

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