【独占インタビュー#2】世界注目のアタッカーが自身の価値に言及

　スペイン1部レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが「FOOTBALL ZONE」の単独インタビューに応じ、自身の評価額や今夏レアル入りが噂されながらも、フランス1部パリ・サンジェルマン（PSG）との契約を延長したフランス代表FWキリアン・ムバッペについて語った。（取材・文＝河合 拓／全3回の2回目）

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　ブラジル代表の一員として、日本代表との国際親善試合（1-0）に先発出場したヴィニシウスは、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）決勝のリバプール戦（1-0）で、決勝ゴールを記録。レアルを通算14度目の欧州制覇に導いたばかりだ。こうした活躍もあり、ドイツ移籍情報専門サイト「Transfermarkt」によると、ヴィニシウスの評価額は1年前の4000万ユーロ（約56億円）から、1億ユーロ（約142億円）へと大幅アップした。

　世界最高峰のサッカー選手として評価されていることについて、ヴィニシウスは「事実として、そういうことがあるのは知っていますし、大変光栄です。でも、それによって何かが変わるわけではありません。今はできるだけ長くレアル・マドリードで活躍を続けたいと思っているので、引き続き努力するだけです」と、謙虚に語った。

　このヴィニシウスを上回る評価を受けているのが、ムバッペだ。サッカー研究機関「CIES Football Observatory」は先日、「世界で最も価値があるサッカー選手トップ10」を発表し、ムバッペは2位のヴィニシウスを上回り、トップにランクイン。同機関が2億560万ユーロ（約292億円）の価値を付けたアタッカーは、今夏の移籍市場でレアルに加入する可能性が囁かれていたが、最終的にはPSGと3年契約を締結。実現していれば、レアルの前線には世界トップクラスのアタッカーが並ぶことになっていた。

「ムバッペとコンビを組めないことは残念か？」という質問に対し、ヴィニシウスは「レアル・マドリードには素晴らしい選手が揃っています。若い選手を見ても、ロドリゴ、（エドゥアルド・）カマヴィンガのような若いタレントがいるので、そういう意味でも、自分たちは十分やれると感じていました。だから、ムバッペがレアルに来なかったことについては、特別に思うことは何もありませんでした」と、欧州制覇を成し遂げたチームへの自信を見せている。