【専門家の目｜金田喜稔】好守連発の守護神は「限りなく5つ星に近い働き」

　森保一監督率いる日本代表は、6月6日に国立競技場で行われたキリンチャレンジカップのブラジル戦で0-1と敗れた。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した17選手を5段階（5つ星が最高、1つ星が最低）で採点した。

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＜GK＞

■権田修一（清水エスパルス）＝★★★★☆（4つ星）
　ちょっと可哀想だった。ファインセーブと落ち着き、読みが光った。かなり防いでいたし効いていた。敗れた分を差し引くが、限りなく5つ星に近い働きで称賛に値すると思う。

＜DF＞
■長友佑都（FC東京／→後半36分OUT）＝★★★★☆（4つ星）
　アラーナやヴィニシウスらと対峙し、堅実な守備で相手を自由にさせなかった。代表では慣れない右サイドバック起用であった点も考えると上々の出来。

■吉田麻也（サンプドリア）＝★★★★☆（4つ星）
　PKで1失点したが、最後のところで身体を張れていた。最終ラインが破綻することもなく、板倉と連動しながら上手く中央を締めていた。

■板倉　滉（シャルケ）＝★★★★★（5つ星）
　ネイマールやパケタを相手にしても、まったく引けを取らなかった。1対1の強度や高さを何度も見せていた。計算できるし、森保監督も同じように判断したはずだ。サイズ感もあるし、ボランチもできることも考えると、評価がまた上がった。非常に良いパフォーマンスだった。

■中山雄太（ズウォレ）＝★★★★☆（4つ星）
　何度か危ない場面が作られたが、それでもD・アウベスやラフィーニャらに対して食らい付いていた。1対1であれば個人で抑える能力がある程度通用することを証明した。