【ジャッジ検証】J1鹿島×札幌、「PKやり直し」に賛否 なぜVARが介入? 判定は妥当だったのか?

VAR介入の対象になった可能性があるのは「侵入」

 その一方で、「競技者のペナルティーエリアへの侵入」ついて見てみると、菅野がセーブしたボールを“直接”クリアした福森が鈴木のキック以前に侵入しており、こちらがVAR介入の対象になった可能性がある。

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 また映像では、鈴木がキックする前に福森以外の鹿島と札幌の両選手がペナルティーエリア、ペナルティーアーク内に侵入している。この際、競技規則上では以下のとおりとなっている。

・守備側競技者のみ侵入した時、ゴールが決まった場合はゴールを認め、ノーゴールの場合は再度PK。

・攻撃側競技者のみ侵入した時、ゴールが決まった場合は再度PK、ノーゴールの場合は間接フリーキックで再開。

・守備側と攻撃側の両競技者が侵入した時、ゴール、ノーゴールに限らず再度PK。

 これらを総合的に判断すると、福森の関与でVAR介入、競技規則に則って「PKやり直し」となったと考えるのが妥当だ。

 今回の「PKやり直し」の事象は、SNS上でもさまざまな意見が交わされ話題となったが、VAR介入の条件も踏まえて、判定の理由が伝わりにくいものだったようだ。

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