「Jリーグに濃い選手が少なくなってた」 闘莉王はなぜ熱かったのか、“闘将スタイル”を貫いた舞台裏

闘莉王氏が現役時代を振り返る 「濃すぎた時もあったけど、それが自分」

 そして、そんな時代だからこそ「そのなかでももっと自分の本当のキャラクターを外に出してほしい」と声を挙げる。

「だってそれをサポーターは楽しみに待っているわけだから。『なんだこいつ』って思われるかもしれない。もしかしたら、そう思う人たちもいるかもしれない。でも逆に『あの選手、楽しいな』『ちょっとおもしろいな』って思われるような選手が少なくっているところがすごく寂しいので、どんどん個性を出してほしいなと思います」

 プロ生活19年。Jリーグで残した成績は、J1に限って言えば395試合75得点。改めて、この数字をどう見ているのだろうか。自身のJリーグでの出来について訊ねると、「もう、数字が物語っていると思いますよ」と返ってきた。

「ナラさん(楢﨑正剛)の出場記録は塗り替えられないのかなと思っていたんですよ。そうしたら逆だった(笑)。自分の得点数のほうが簡単には乗り越えられない数字だと思っています。だって俺、DFですよ? DFで75得点取れる選手ってなかなかいないと思います。だからこそ、たくさんのDFにチャレンジしてもらいたいんです。自分の現役の頃の、あのイノシシのように突進していく姿勢、そして熱い気持ちというのを、今のDFたちにもチャレンジしてほしい」

 ニヤリと笑って、闘将は挑戦状とも受け取れるエールを後輩DFたちに送った。

「自分よりもかっこいい選手はいっぱいいたわけですけど、味のある人がどれだけいたか。時には濃すぎた時もあったんですけど(苦笑)。でも、それが自分だったのかなと思います」

 Jリーグが最も熱かった時代。もしかしたらそれは、血気盛んだった闘将がファン・サポーターのなかに記憶と記録を刻んだ時代だったのかもしれない。闘将は願っている。再び、そんな選手が現れる日を。そして、Jリーグが再び熱狂の日々を取り戻す日を――。

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【4月28日(木)】第10節
19:00キックオフ/ジュビロ磐田vs名古屋グランパス

【4月29日(金)】第10節
13:05キックオフ/北海道コンサドーレ札幌vs湘南ベルマーレ
14:00キックオフ/清水エスパルスvsサンフレッチェ広島
15:00キックオフ/京都サンガF.C.vsアビスパ福岡
16:00キックオフ/柏レイソルvsサガン鳥栖
16:00キックオフ/セレッソ大阪vs鹿島アントラーズ
19:00キックオフ/FC東京vsガンバ大阪

【5月3日(火)】第11節
14:00 キックオフ/名古屋グランパスvs京都サンガF.C.
14:00 キックオフ/サンフレッチェ広島vs柏レイソル
15:00 キックオフ/鹿島アントラーズvsジュビロ磐田
15:00 キックオフ/湘南ベルマーレvs清水エスパルス
15:00 キックオフ/サガン鳥栖vsセレッソ大阪
17:00 キックオフ/アビスパ福岡vsFC東京

【5月4日(水)】第11節
14:00 キックオフ/ガンバ大阪vs北海道コンサドーレ札幌

(FOOTBALL ZONE編集部)



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