ミラン本田とのコントラストがハッキリ リバプールのレジェンドが悪童バロテッリを乗客扱い

先発剥奪を要求

 リバプールのイタリア代表FWマリオ・バロテッリが、かつてキャプテンを務めたクラブのレジェンドから厳しく非難された。元イングランド代表DFのジェイミー・ギャラガー氏は今季1得点と不振の悪童ストライカーを批判した。同氏は“魂の主将”と呼ばれ、リバプール一筋で12-13シーズンまで17年間プレーした。そのギャラガー氏は英衛星放送「スカイ・スポーツ」の「マンデーナイトフットボール」に解説者として登場し、運動量の少なさなどから「メンバー外にすべし」とバロテッリの先発剥奪を提案した。
 ギャラガー氏は、22日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の本拠地レアル・マドリード戦の予想スタメンからバロテッリを外した。今季1トップでレギュラーを張るバロテッリを「彼には十分な運動量がない」とばっさりと切り捨てた。
 スプリントや、プレッシングの意識が乏しい上に、今季公式戦では、CLの1ゴール止まりのストライカーを大一番で“戦力外”と見なしたのだ。
 ギャラガー氏は「私の考えでは、バロテッリの代わりにコウチーニョを入れる。私ならバロテッリは試合で起用しない」とまで語った。
 さらに、強豪レアル相手にチームディフェンスの重要性を説き、こう語った。
「去年までのリバプールに戻らなければいけない。厳しいプレスをかけるリバプールのエネルギーを私は見ていない。今季はスパーズ戦だけだ」
 バロテッリの代わりに、1トップには若きイングランド代表の新星FWラヒーム・スターリングを先発させるという。
「スターリングは前線からプレスをかけることができる。前線で体を張るだけでなく、中盤に戻ってサポートすることもできる。センターフォワードから偽の9番だ。レアル相手に1人として乗客でいることは許されない」
 有力なクラブOBからリバプール号の“乗客扱い”されてしまったバロテッリは昨季、ミランで公式戦18得点を挙げた。しかし、チームは8位に沈み、ピッチ内外での数々の問題行動が問題視された。クラブや、代表ではその存在が頭痛の種であり続けた。
 このトラブルメーカーは、開幕前にリバプールに1600万ポンドで放出された。すると、ミランは、日本代表FW本田圭佑の7試合6得点2アシストの活躍などで4位へと浮上した。
 プレミアとセリエAには、リーグのレベルに格差が存在するが、バロテッリの今季1ゴールは想定外の静けさだろう。リーグ序盤好調な古巣ミランとは皮肉なコントラストとなっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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