「VARがベトナムを救った」 日本代表の“2連続ゴール取り消し”に対戦国メディアが言及

後半25分にMF田中碧がゴールネットを揺らすもVARでノーゴールに【写真:高橋 学】
後半25分にMF田中碧がゴールネットを揺らすもVARでノーゴールに【写真:高橋 学】

ベトナム戦の後半、田中と上田がゴールかと思われたが異なる理由でノーゴールに

 森保一監督率いる日本代表は、3月29日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第10節ベトナム戦で1-1と引き分けた。後半、日本のゴールが連続で取り消される事態となり、ベトナムメディア「Bongdaplus」は「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)がベトナムを救った」と伝えている。

 日本は3月24日の敵地オーストラリア戦に勝利し、B組の2位以上と本大会出場を決めたなか、大幅なメンバー入れ替えを実施。DF吉田麻也とDF山根視来を除く9人がスタメン変更し、前線ではオーストラリア戦で2ゴールのFW三笘薫、FW上田綺世、FW久保建英が3トップで並んだ。

 ボールを保持しながらも決定打を欠いた日本は、前半20分に相手のコーナーキックからDFグエン・タイン・ビンにヘディングシュートを叩き込まれて先制点を献上。後半頭からFW伊東純也を投入した日本は、後半9分にMF原口元気のミドルシュートから、こぼれ球に反応したDF吉田麻也が押し込んで1-1の同点に追い付いた。

 後半16分からFW南野拓実、MF守田英正、MF田中碧を同時投入し、日本がチャンスを作り出していく。同25分、相手エリア内でFW上田綺世がシュートを放ち、南野に当たったこぼれ球を田中が詰めてネットを揺らした。しかし、これは南野のハンドの可能性があるとして主審がVARと交信し、最後はオンフィールドレビューも行い、南野のハンド判定によりゴールが取り消された。

 さらに後半43分、日本はロングボールから田中が折り返し、最後はゴール前で上田が倒れ込みながらシュート。ゴールネットを揺らして会場が沸くも、直後にオフサイドの判定で再びゴールが認められなかった。その後、日本はゴールを奪えないまま1-1で終了している。

 ベトナムメディア「Bongdaplus」は「日本はベトナムに対して2連続でゴールを取り消された」と報道。田中、上田のゴールがそれぞれ異なる理由で覆ったプレーに注目し、「田中がネットを揺らすも、南野が手でボールを触ったために日本のゴールは認められなかった。その後、日本はオフサイドによってゴールを取り消されている」と伝え、「VARが介入してベトナム代表を救った」とターニングポイントに触れた。

 記事では、前回対戦で伊東のスーパーゴールが取り消された点についても紹介しており、今回の“2連続ゴール取り消し”に反響が広がっていた。

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