「ああいう場面で決められるように」 南野拓実、豪州戦ノーゴールを糧に誓う“レベルアップ”
オーストラリア戦ではシュート8本を放つもノーゴール
日本代表MF南野拓実(リバプール)は、3月24日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第9節オーストラリア戦(2-0)で、チーム最多のシュート8本を放つもノーゴールに終わった。29日の第10節ベトナム戦に向けて、「決められるようにレベルアップしたい」と思いを口にした。
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オーストラリア戦で3トップの左ウイングに入った南野は前半28分、ペナルティーエリア内で2度の切り返しから右足シュートを放つも、枠を捉えられず。さらに同32分、FW伊東純也(ヘンク)の右サイドのクロスから南野が頭で合わせたが、ボールはクロスバーに当たってしまった。同37分にDF長友佑都(FC東京)の左サイドのクロスから中央で南野が合わせた場面もクロスバーに嫌われた。
南野は後半39分にピッチをあとにするまで、チーム最多のシュート8本(うち枠内3本)を放ったが、最終的にノーゴール。交代したMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)が2ゴールの活躍を見せ、明暗が分かれる形となった。
「チャンスはあったので決めたかった気持ちはあるし、次に向けてああいう場面で決められるようにレベルアップしたい。試合時間、試合を重ねるにつれてこのチームでのあのポジション(左ウイング)がやりやすくなってきたし、どうやってゴールに向かうか考えながらやってきている。少しずつ良くなってきていると思う」
ゴールに直線的にプレーするプレミアリーグに身を置いていることで、プレーの際に意識することも変化があるようだ。
「チーム(リバプール)のスタイルもそれが1つの特徴。直線的にゴールに向かってプレーするのは、個人的にも意識している。そのためのスプリント、どういうコースで走るか、ボールを持った時にどれだけ前に向かってプレーできるか、は常に意識している。代表ではそういう部分をやってくれる選手がいるので、逆に、ゴールに近い位置で自分がそれを見せられるか、フィニッシュにどう関わるかを考えている」
所属するリバプールでは、今季リーグ戦でスタメン起用がなく、好調だったカップ戦でも徐々に出番が減っている。W杯出場を決めたなかでは、本大会までの8か月間で、どれだけレベルアップできるかが重要になる。南野も「今までやってきたことをやるだけ」「あとは与えられたチャンスをいかにモノにできるか」とポイントを語る。
「チームに帰って常にチャンスがあるわけではない。少ないチャンスでものにする力。(プレミアリーグの)インテンシティーはアジア予選より高い。そういう中でのプレーを重ねることは、W杯のもっとレベルが上がった相手と試合をする時に必要になると思う。コンスタントに試合に出続けるように、良いアピールをしていければ」
森保ジャパンで最多タイとなる17ゴールを挙げている南野の出来は、本大会でも重要なファクターになるのは間違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部)