サポーターが選手をネットオークションに出品!? ドイツで前代未聞の珍事が発生
2部降格に怒り心頭? シュツットガルトのFWコスティッチに23億円の値札を付ける
昨季ドイツ2部に降格したシュツットガルトのセルビア代表FWフィリップ・コスティッチが、不振に業を煮やしたサポーターからインターネット上のオークションで売りに出されるという前代未聞の珍事が発生した。
23歳のセルビア代表のウインガーは、左サイドでのプレーを得意とする。昨季は5得点の成績で、ヴォルフスブルクやシャルケ、インテルも移籍先に浮上している。そして、クラブとの合意の末にシュツットガルトのプレシーズンの合宿には参加していないが、サポーターからは鼻つまみ者と見なされてしまったようだ。
そしてあるサポーターが、大手インターネットオークションサイト「イーベイ」で、コスティッチを売り出しにかかった。2000万ユーロ(約23億2000万円)の価格を付け、「中古だが状態良好」と商品についての但し書きも添えている。
サポーターから三行半を突きつけられた異例の事態は、ドイツ国外でも話題となっている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」とその国際電子版「ガゼッタ・ワールド」は、「シュツットガルトのファンが、イーベイでストライカーを出品」と特集している。
記事では「サポーターは現在の多くの選手を売却することで、フレッシュな再スタートを求めている。イーベイでの投稿を見る限り、フラストレーションは明確だが、少なくともそこにはわずかながらのユーモアも存在する」とレポート。かつてレスターFW岡崎慎司とハンブルガーSVのDF酒井高徳という日本代表コンビもプレーした古豪の凋落に憤りながらも、ネットを通じて鬱憤を晴らすサポーターの機知を評価していた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images