「そういう盛り上げ方をしても面白い」 なでしこ猶本光が提言するWEリーグ改革案

違うポジションで見えた新たな課題「クリアしていくことに楽しさを感じています」

――代表とは異なるポジションでプレーしていますが、1人の選手として、どのような意識で取り組み、成長していきたいと感じていますか?

「今までいろいろな経験をしてきて、だいたい、ボランチだったらどういうプレーをするか、前だったら何を意識するか、頭が整理できてきています。そのため、複数のポジションでプレーすることにナーバスになることはなくなりました。逆に引き出しが増えていくのが楽しい感覚でやっています」

――ボランチに強いこだわりがあるのかなと思っていました。

「ドイツでもトップ下をやっていましたが、その時はボランチの上がり目みたいな感じになっていました。というのも、私にシュートの技術がなかったんです。トップ下で出ていても、パサーになっていた部分がありました。2020年にレッズに帰ってきて、森(栄次)さんと一緒に仕事をするようになってからも、トップ下でプレーすることが多く『シュートができなければダメだ』と思い、シュート練習を増やしました。自分がずっとボランチをやっていた時には気づかなかったこと、特にゴールを決めることの難しさを肌で感じて、新しい問題が出てきたのですが、そうした違うポジションをやることで見えてくる新たな課題をクリアしていくことに楽しさを感じています」

――猶本選手と言えば、精度の高いキックが持ち味だと思っていたのですが、それでもやっぱりシュートは難しいのか、パスとシュートでは何か大きく違うのでしょうか。

「よく『シュートはゴールへのパス』と言いますが、GKの駆け引きがあったり、ボランチの時に対峙している相手がやってくる守備と、ゴール前で相手が体を張ってくる守備では、全然違います。『こういう時にGKはこういう風に動くから、ここにシュートしたほうが確率は上がる』というのは、本当に経験をしないと分からないものです。そういう発見が、すごく面白いです」

――新しいことにチャレンジしていくことが好きなんですね。

「そうですね。すごく前向きに捉えています」

――サイドハーフでプレーすることがありますが、どう考えていますか?

「サイドはサイドでまた違う景色になりますし、役割も異なります。ゴールへの関わり方も変わってくるので、それはそれで新鮮ですね。自分の引き出しを増やすという点では、本当に学びが多いです」

――見る人にとっては、猶本選手がどこで出場していて、どういう役割を担われているかを考えながら見るのも、1つ楽しみなポイントになりますね。

「今回、代表でも主にボランチで出場しましたが、サイドで出ることもありました。その時も自分のなかで、『どうしたらいいんだろう』というような迷いがなくて、そこで今まで取り組んできたこと、引き出しを増やしていたことも生きたと思っています」

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