J1新シーズン優勝予想 元日本代表DFが「打倒・川崎」の有力候補に挙げた“日本一”のチームは?
【栗原勇蔵の目】2連覇中の川崎を中心にシーズンが進む構図は変わらず
Jリーグは2月18日の川崎フロンターレ対FC東京の“多摩川クラシコ”で2022年シーズンが開幕する。J1は王者・川崎が史上2クラブ目となる3連覇を果たせるかが1つの焦点となるが、リーグで18年間プレーした元日本代表DF栗原勇蔵氏に今シーズンを占ってもらった。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
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川崎は昨季シーズン途中にMF田中碧(→デュッセルドルフ)、MF三笘薫(→ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)が海外移籍したなか、大卒ルーキーのMF橘田健人が台頭してその穴を埋めた。3連覇を目指す今季は、主力のDF旗手怜央(→セルティック)が抜けた一方で、北海道コンサドーレ札幌からタイ代表MFチャナティップを獲得。昨季得点王の元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン、元日本代表MF大島僚太、元日本代表MF家長昭博、日本代表DF谷口彰悟らが揃い、戦力としては申し分ない。栗原氏も「フロンターレを中心に回っていく」と予想する。
「年間を通した安定感はずば抜けているし、やはりフロンターレがアドバンテージを持っている。旗手が抜けたのは大きいですけど、チャナティップの加入は戦力、人間性の両面においてプラスでしかない。小林悠、(レアンドロ・)ダミアン、家長らベテランのパフォーマンスが大きく落ちなければ、強い川崎のままだと思います」
対抗馬となるのは、昨季クラブ史上最高位の3位でフィニッシュしたヴィッセル神戸だ。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、日本代表FW大迫勇也、元日本代表FW武藤嘉紀、スペイン人MFセルジ・サンペール、元日本代表MF山口蛍ら既存戦力に加え、元日本代表MF槙野智章(←浦和レッズ)、元日本代表MF扇原貴宏(←横浜F・マリノス)と実力者を獲得した。栗原氏も、「タレントだけで言ったら日本一」と表現する。
「リーグ戦だけでなく、一気にアジアのタイトル(AFCチャンピオンズリーグ優勝)も狙うつもりなほどの戦力。今までの神戸はネームバリュー先行で前線に選手が偏っていたり、上手くいかない印象でした。昨季途中から『強いチーム』になって、勝てる雰囲気が出てきたと思います。槙野、扇原を迎え入れて、中盤、守備陣を強化しています。槙野は神戸に足りなかった活気を補える気がします。活気があったら、間違いなく強いです。この戦力なら、選手のモチベーションを上げられればチームはでき上がるので、その意味では、アツさん(三浦淳寛)は適していると思います」