南野拓実の“厳しい境遇”を英特集 日本代表での活躍から一転、リバプールでラストチャンスか
サウジ戦で勝利に貢献した南野、リバプールでの現状を英メディアが報道
日本代表FW南野拓実は2月1日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8節のサウジアラビア戦(2-0)で値千金の先制ゴールをマーク。大一番での勝利に貢献し、チームを引っ張るエースの重責を果たした。その一方で、所属するリバプールではベンチスタートが続いており、今冬には移籍の噂も過熱した。リバプールの地元メディアは主力不在の1か月間に結果を出せなかった南野に対する厳しい評価を与えている。
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2020年1月にリバプールに加入し、在籍3年目に突入した南野。エジプト代表FWモハメド・サラー、セネガル代表FWサディオ・マネ、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタと世界トップクラスのタレントが揃い、熾烈なポジション争いがある環境で出番は限られている。
今季はリーグカップで5試合4得点1アシストと気を吐くも、プレミアリーグでの出番は8試合のみで、そのすべてが途中出場という状況。公式戦全体では約730分間のプレーで6ゴールと得点効率は非常に高いが、決定的な役割を果たしたとは言い難い。
特にこの1月はアフリカネーションズカップへの参戦でサラーとマネが揃って不在で、その間に穴を埋める存在として南野にも期待が懸かっていた。しかし、今季主戦場となっていたリーグカップの準決勝第1戦、アーセナルとのホームゲーム(1月13日/0-0)では先発出場するも終了間際の決定機を逃して批判を浴びた。プレミアリーグ第22節ブレントフォード戦(1月16日/3-0)では途中出場からゴールを決めたが、アーセナルとのリーグカップ準決勝第2戦(1月20日/2-0)では17歳のMFカイデ・ゴードンに先発の座を譲った。
英地元紙「リバプール・エコー」は「タクミ・ミナミノの時間がなくなっている。ユルゲン・クロップの間違いが証明された」と南野の境遇を特集。特に南野がアーセナルとのリターンレグでスタメンを外れたことについて「アンフィールドでの長期的なキャリアの希望を損なうものにしか思えない」と辛辣な言葉を綴っている。
クロップ監督は南野に対して公の場で賛辞を送ってきたが、起用法を見る限り出場したウイング、センターフォワード、インサイドハーフのどのポジションでも優先度が高くないのは明らか。記事でも「彼が得意とする役割のいずれにおいてもファーストリザーブですらない」と指摘されている。