猶本光、3度目のアジアカップで“基準の違い”を警戒 「賢くボールを奪う必要がある」

なでしこジャパンMF猶本光【写真:窪田 亮】
なでしこジャパンMF猶本光【写真:窪田 亮】

エース岩渕の初戦欠場が決まり、猶本は「みんなで帰りを待っていると伝えたい」と言及

 なでしこジャパン(日本女子代表)はアジアカップで大会3連覇を懸け、1月21日にグループリーグ初戦でミャンマーと対戦する。3回目の大会出場となるMF猶本光(三菱重工浦和レッズレディース)は19日のオンライン会見で、「絶対に勝たないといけない」とワールドカップ(W杯)出場権獲得に向けて決意を覗かせた。

 池田太監督体制となったなでしこジャパンは、昨年10月の国内合宿、同11月の欧州遠征、今年1月の事前合宿を経て、アジアカップの開催地インドへ乗り込んだ。今大会は、2023年の女子W杯予選を兼ねており、開催地枠のオーストラリアを除き、上位5チームにW杯出場権が与えられる。

 新体制となったなでしこジャパンについて、猶本は「監督も替わって、メンバーも変わって、求められるサッカーも変わりました。競争という意味ではフラットなのかもしれないけど、もう大会(アジアカップ)に入っているので、競争というよりはチーム全員でワールドカップ出場の切符と優勝を狙っていこうと思っています。絶対に勝たないといけない」と語った。

 気温が高いインドでの戦いに向けては、日本で練習着を1枚多く着たり、お風呂に長く入ったり、サウナに入るなどのほか、インド入り後は半袖ではなく、長袖を着て暑さ対策をしているという。そして、ドイツリーグでのプレーも経験している猶本は、アジアを舞台とした戦いに向けて“アジャスト”が必要だと話す。

「こないだはヨーロッパ遠征で、球際にガツンと行っても相手が倒れないからその強度で良かったと思うけど、アジアだと少し強く行くと痛がってこけてしまってファウルを取られることもこれまでに経験しました。『ファウルをするな』と言われたこともあるので、そこは戦い方の調整が必要。球際に激しくいくのは大事だけど、無駄なファウルはしない、自分たちがボールを握っていたとしても相手のチャンスを作られることもあるので、賢くボールを奪う必要があると思います」

 1月19日にはエースFW岩渕真奈(アーセナル)のコロナ陽性反応が発表され、佐々木則夫女子委員長によれば、最短でも1月24日まで自室での隔離が必要になるという。チームにとっては大きな痛手だが、猶本は「みんなで帰りを待っていると伝えたいし、帰ってくるまで試合があるのでチーム全員で勝ちたい」とメッセージを送っていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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