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“チャイナマネー”を手に積極補強に出るインテル フランス代表の名手獲得へ50億円を準備か
人気急上昇のパイェ獲得を検討も、ウェストハムとの長期契約がネックに?
“チャイナ・インテル”が大補強の第一弾として、欧州選手権(EURO)でホスト国フランスを決勝進出に導いたFWディミトリ・パイェ(ウェストハム)の獲得を狙っているという。英紙「デイリーメール」が報じている。
中国の蘇寧グループへ株式68.55%を売却して資金を調達したインテルは、今夏の移籍市場を欧州での競争力を取り戻すための最初のステップと捉えている。その目玉補強として、FKの名手であり左右両足での正確なキックの持ち主であるパイェ獲得に照準を定めているという。
ウェストハムに提示しようとしているオファーは3800万ポンドで、ユーロ換算なら4400万ユーロ(約50億円)とされている。イギリスの通貨ポンドが英国の国民投票でEU離脱が過半数を占めてから下落を続けていることもあり、プレミアリーグのクラブに対してユーロ圏のチームはこれまでの移籍市場よりも優位に立つ可能性が高い。一方で、パイェとウェストハムは今年2月に5年半の契約延長をしたばかりであり、実現の可能性は低いとされている。
インテルは中国資本投入後の目玉補強を、ロベルト・マンチーニ監督にプレゼントしたい意向を持ち、パイェへのオファー金額は上がっていく可能性があるとしている。インテルはすでに、中盤にアルゼンチン代表MFエベル・バネガの獲得を発表するなど、積極的な補強を移籍市場の前半である7月の段階ですでに繰り広げている。
同じミラノのライバルクラブであるACミランも、中国企業グループへ株式売却交渉のめどが立ってからは移籍市場に対して活発な動きを見せている。“チャイナ・タウン”と化したミラノの両雄は、今夏の移籍市場でさらなる話題を提供することになりそうだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images