セビージャをEL3連覇に導いた司令塔バネガのインテル加入が正式決定

インテルと3年契約を結ぶ

 “チャイナ・インテル”の2人目の補強は、中盤の司令塔になった。現地時間6日、日本代表DF長友佑都が所属するインテルは、UEFAヨーロッパリーグ3連覇を果たしたスペインのセビージャからアルゼンチン代表MFエベル・バネガの獲得を発表した。

 3年契約が発表されたバネガは、バレンシア時代にウナイ・エメリ監督(当時)の指導を受けてから才能を一気に開花させた。アルゼンチン代表にも選出されるようになり、2014年には恩師に引っ張られる形でセビージャに加入していたが、エメリ監督の退任に伴い移籍を決意したようだ。

 アルゼンチン人のバネガにとって、インテルの副会長であるハビエル・サネッティ氏の存在は大きかったようだ。加入が決まっての第一声は、「サネッティはこのクラブのエンブレムの一つだ。ここに来ることが嬉しい。全てを勝ち取らなければいけないと理解している」と、元アルゼンチン代表でありインテルのレジェンドをリスペクトするコメントを発している。

 インテルは昨季に当時のフランス代表MFジョフリー・コンドグビアを争奪戦を制する形で獲得したが、思うようにフィットしなかった。コンドグビアも結局は地元開催の欧州選手権へのメンバー入りを逃す形になり、中盤は補強ポイントの一つとされていた。

 日本代表MF清武弘嗣が加入したセビージャには痛手となるが、中国資本をバックに競争力を取り戻そうとしているインテルにとっては貴重な中盤の補強になった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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