「今まで戦ったチームが支えてくれた」 初のベスト4進出の関東第一、優勝候補撃破の要因とは?

関東第一を率いる小野監督【写真:荒川祐史】
関東第一を率いる小野監督【写真:荒川祐史】

関東第一、PK戦の末に優勝候補・静岡学園に粘り勝ちで、初のベスト4進出

 第100回全国高校サッカー選手権は1月4日に準々決勝が行われ、関東第一(東京B)は静岡学園(静岡)を相手に、試合終了間際に1-1の同点に追いついて持ち込んだPK戦の末に勝利した。小野貴裕監督は「今まで戦ったチームが私たちを支えてくれた」と話した。

 昨年12月28日の開幕戦で中津東(大分)に勝利した関東第一は、その後に2回戦で尚志(福島)をPK戦で、3回戦は矢板中央(栃木)に勝利して勝ち残った。しかし、静岡学園とのゲームに関しては「対戦が決まってから何度もシミュレーションしたが、全く隙がなくどこから手を付けて良いか分からなかった」のだと小野監督は話した。

 それでも「中津東、尚志に勝ってきた。戦ってきたチームに失礼があってはいけない。矢板中央や尚志なら間違いなく粘り強く守る。別のチームが進んだほうが良かったんじゃないかというのは避けなければいけなかった。粘り強く戦わなければいけなかった。今まで戦ったチームが私たちを支えてくれたと思う」と、トーナメント戦を勝ち残ってきたことによる「責任」という意識があったと話す。

 それは、前半から押し込まれ続けながらも最後のところでは耐える試合につながった。「我々の想定をはるかに超える静岡学園さんの素晴らしいサッカーを前に苦しい時間が本当に長く続いた」という展開に。後半20分には均衡を破られたが、試合終了間際の同40分に左サイドへのロングボールを受けたMF日下空が縦に突破すると、ゴール前を横切るラストパスをFW坂井航太が押し込んだ。

 そしてPK戦では、GK笠島李月がジュビロ磐田に加入内定のMF古川陽介のシュートを「先に動かないでボールを見て合わせることを意識した」とファインセーブ。その後、相手が1人枠を外した。関東第一は殊勲の坂井が失敗したものの4-3で勝利。優勝候補を撃破する“ジャイアントキリング”達成に、坂井は「自分が決めて同点だったけど、自分が外して迷惑をかけたので、感情がコントロールできずにずっと泣いていた」と苦笑いしつつ「みんなに感謝したい」と話した。

 開幕戦を戦った国立競技場に戻り、大津(熊本)と8日の準決勝で対戦する。小野監督は「全く想定していなかったので準備はしていません。想像もしていなかったので。まずは連戦もあったので疲労を回復させるのが一番」と話す。それでも、これでもかというほどの猛攻に耐えた80分間は、関東第一のイレブンに大きな自信を与えたはず。初のベスト4となる舞台でも、粘り強いサッカーが期待される。

(FOOTBALL ZONE編集部)


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