ドルトムント香川も通った道 リオ五輪に帯同する東京五輪のエース候補4人とは

世界の18歳はEUROの舞台でも躍動

 リオ五輪代表となった中島翔哉(FC東京)らを輩出した東京Vユースに籍を置く渡辺は、小学校時代から東京Vの下部組織育ち。今季はトップチームにも2種登録されている。本人は「ボールにいっぱい触ってリズムを作ること」と持ち味に自信を深めており、繊細なタッチと運動量で攻撃の潤滑油となれる存在だ。

 そして、東京五輪のエース候補として期待されるのが小川だ。桐光学園に在籍した昨年度の高校選手権では2試合で4得点を挙げ、潜在能力の高さを見せつけた。ただ2得点を決めた3回戦の青森山田戦では後半に自らが得たPKを失敗し、同点のまま持ち込まれたPK戦でも再び外す悲劇を味わって敗戦し、涙に暮れた。

 それでも試合後には「いつかJ1で得点王を取って、海外でプレーしたい。必ず日本一のストライカーになります」と強い決意を語っている。名波浩監督率いる磐田では、4月6日のナビスコカップ予選リーグ甲府戦でプロデビューを飾った。

 現在行われている欧州選手権では、ポルトガル代表MFレナト・サンチェス(バイエルン・ミュンヘン)が18歳ながら2戦連続マン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど、すでに躍動している選手もいる

 日本代表のエースとなったドルトムントMF香川真司、ハンブルガーSVのDF酒井高徳、名古屋FW永井謙佑、C大阪MF山村和也は、2010年南アフリカ・ワールドカップで帯同メンバーとなり、決勝トーナメント進出を果たしたチームから大きな刺激を受けていた。

 今回トレーニングパートナーに選ばれた4人が、大会直前のリオ五輪代表と同じ時間を過ごすことは、日本サッカーの未来につながるはずだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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