アーセナル冨安は「ポスト・ベンゲル時代最高の移籍選手」 “ベスト補強級”の働きを英絶賛
アーセナルの守備に安定感、冨安の加入効果に現地注目
アーセナルの日本代表DF冨安健洋は今季プレミアリーグデビューながら、右サイドバックのレギュラーポジションを不動のものとしている。現地メディア「フットボール・ロンドン」は加入当初の前評判は高くなかった冨安が「ポスト・ベンゲル時代最高の移籍選手」と絶賛されている。
冨安はボローニャでの活躍を受け、夏の移籍市場で複数クラブへの移籍が取り沙汰された。トッテナム移籍で合意とも報じられながら、デッドラインデーにアーセナルへの電撃移籍が決定。大きな話題となった。
日本代表では不動のセンターバックとして定着している冨安だが、ボローニャでも起用されていた右サイドバックでアーセナルデビュー。その後も一貫して4バックの右サイドを任され、第4節ノリッジ戦から第19節リーズ・ユナイテッド戦まで15試合連続スタメン出場している。身長188センチの長身を生かした空中戦の強さやカバーリング能力、両足を使える技術の高さなど持ち味を存分に発揮し、開幕3連敗と最悪のスタートを切ったアーセナルの守備に安定感をもたらした。
英「フットボール・ロンドン」のハシュ・ケライ記者はイングランドでほとんど知名度のなかった冨安がブレイクを遂げる事態を予想していなかったとした上で、その後の活躍は目を見張るものがあると絶賛している。
「冨安は完全なセンセーションを巻き起こしている。守備では自信に満ちた塔となり、前線でも危険な効果を発揮している。両足でプレーできる彼の能力はアーセナルがボールを前進させたり、チャンスをつくる場面、そして最終ラインからの組み立てにおいてチーム全体の能力を完全に変化させた。つまり、冨安はすでにポスト・ベンゲル時代の最高の移籍選手としての権利を主張している。(冨安への期待が小さかった)自分の間違いがこんなに嬉しかったことはない」
プレミアリーグ全体でも今季のベスト補強の1人と目される冨安。前評判が高くなかっただけに、ピッチ上で残したインパクトは絶大だったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)