ユベントスに対する疑念を示したトッティに本田の同僚も同調 「フランチェスコは真実を述べただけ」

「トッティには敬意を持たなければならない」

 ローマの英雄と同じチームでプレーした経験はないムンタリだが、ユベントス戦で頻発する“怪しさ”は痛いほど感じているという。コリエレ紙は「ユベントスとの試合でゴールを取り消され、スクデットとらなかった男が語る」とムンタリを評し、2012年2月25日のミラン―ユベントス戦で1-0リードしていた際に、ムンタリはゴールを決めたが、主審に取り消されたエピソードを紹介。当時は結局1-1ドローに終わり、スクデットはユベントスが獲得した。
「彼に耳を傾けなければいけない。トッティはサッカーそのもの。全世界のサッカーの象徴。ユーベ対ローマで起きるどんなことでも、話す権利がある。トッティには敬意を持たなければならない」
 ムンタリはそう話している。
 ユベントスは八百長事件の主役となり06年にセリエB降格のペナルティーを受けた黒い歴史がある。一連の八百長問題とスタジアム内外のウルトラスによる暴力事件で、イタリアサッカーは集客の大幅減と欧州内での競争力低下を招く事態につながった。ユベントスのジュゼッペ・マロッタGMはトッティの主張に即時反論したが、ローマ以外からもトッティの発言に同調する声が出ている。再び表面化したセリエAの疑惑。本田の活躍やフィリッポ・インザーギ新監督の手腕など日本サッカーファンにとっても明るい話題が出ていただけに、リーグの盛り上がりに水を差すような事態だけは避けたいところだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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