「怪物的!」「巨人と呼べる!」王者スペイン撃破のイタリア代表イレブンに賞賛の嵐

ジャッケリーニ、デロッシ、コンテ監督の采配にも賛辞

 中盤から前の選手では、驚異的な運動量を見せたMFエマヌエレ・ジャッケリーニ(ボローニャ)とアンカーに入ったダニエレ・デロッシ(ローマ)にも7.5点が与えられている。一方で、デロッシと交代でピッチに入ったMFチアゴ・モッタ(パリ・サンジェルマン)にはチームワーストの5点とされた。「大会のレベルに対してリズムが遅すぎる」と酷評されている上、累積警告で準々決勝ドイツ戦は出場停止になっている。

 また、2点目を決めて勝負を決定づけたFWグラツィアーノ・ペッレには7点、先制点につながる直接フリーキックを放ったFWエデルには6.5点と、全体から見ればやや厳しめの評価になった。ペッレは「残り20分間はゴール以外ほぼ消えていた」とされ、エデルは「後半にデ・ヘアとの1対1を決めていればチームはもっと楽だった」とされている。

 そして、ペッレの2点目が決まった際には興奮してベンチの屋根に上ろうとするほどの喜びようを見せた“闘将”アントニオ・コンテ監督にはキエッリーニと並ぶ8点を与えて采配を絶賛している。

「彼がこの大会を最後にイタリア代表監督を離れるのが本当に残念だ。試合に対する準備が素晴らしく、スペインをピッチ全体で苦しめた。デルボスケは両ワイドの位置を狙う作戦だったようだが、そこに対する戦術的な準備でトラウマを与えた」

 大会初戦のベルギー戦と同じようなゲーム展開に持ち込んで勝利したイタリアは、スペイン3連覇の夢を打ち砕いた。準々決勝で対戦するドイツは14年ブラジル・ワールドカップを制した世界王者。“死の山”による強敵が続くが、この快進撃を続けることができるだろうか。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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