「こんなので良いのか…」 浦和で2カ月ぶり2発! リオ五輪OA選出の興梠が抱えていた逡巡とは

4月29日の名古屋戦以来となるゴールに抜群のポストプレーも披露

 リオデジャネイロ五輪のオーバーエイジ枠での選出が内定した浦和レッズのFW興梠慎三は、五輪参加が発表されてから最初のゲームになった25日の本拠地ヴィッセル神戸戦で、2ゴールの活躍を見せた。チームを3-1の勝利に導いたストライカーは「常にモヤモヤしたまま臨んでいた」と逡巡していた胸の内を明かした。

 スタメン出場した興梠の最初のゴールは、前半34分だった。浦和DF森脇良太がゴール前に走り込むFW李忠成に鋭いロングボールを入れると、李は飛び出してきた神戸GKキム・スンギュに競り勝ちゴール前の興梠へ。興梠は倒れ込みながら丁寧に頭でボールをゴール内に押し込み、先制ゴールを挙げた。4月29日のリーグ第9節名古屋グランパス戦以来ゴールから遠ざかっていたが、約2カ月ぶりのゴールになった。

 勢いに乗った興梠は前半アディショナルタイム、MF駒井善成とのコンビネーションで右サイドを抜け出した李の右足でのグラウンダーのクロスに対してフリーになると、右足で丁寧にゴール右に蹴り込み2点目となった。1試合2得点は、3月12日のリーグ第3節アビスパ福岡戦以来の今季2回目。今季リーグ戦のゴール数も8に伸ばした。2アシストの李は「今日は日本のオリンピックのためにアシストしました」と、ジョークを飛ばしながら同僚のゴールを喜んだ。

 

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