ヴァーディ、急転レスター残留の2つの理由 戦術の差に加え、アーセナルからもらえなかった約束手形とは

ベンゲル監督は先発起用を確約せず

 イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディはレスター・シティとの4年契約延長に合意を発表した。アーセナルが獲得に動き、正式決定間近と言われながら残留を決めた大きな要因はレスターとのプレースタイルとの違いに加え、アーセン・ベンゲル監督から出場機会を確約されなかった背景があったようだ。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。

 アーセナルはレスターに対し、ヴァーディの契約解除金2000万ポンド(約28億円)の支払いと、週給12万ポンド(約1680万円)の好待遇をオファー。一時は欧州選手権(EURO)を前に正式決定すると報じられていた。しかし、事態は急転。レスターも年俸増額のオファーを用意して慰留に努め、引き止めに成功。先日、4年の契約延長に合意していた。

 レポートによれば、ヴァーディが移籍を断った理由としてポゼッションサッカーを志向するアーセナルのプレースタイルが関係しているという。今季、プレミアリーグを初制覇したレスターはクラウディオ・ラニエリ監督が植え付けた、前線からのハイプレスで相手からボールを奪い、一撃必殺のショートカウンターでゴールを奪うスタイルを貫いた。そのスタイルを牽引したのが圧倒的なスピードと運動量、24得点を決めた抜群の決定力を備えるヴァーディだった。自身の能力を最大限活かす環境を考えれば、レスター残留の道を選ぶほうが賢明だと判断したようだ。

 

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