ベイルが外国人選手に! 英国のEU離脱の余波が、欧州王者レアルの強化戦略を直撃へ

スペイン紙が特集 リーガの外国人枠はわずか3

 現地時間23日にイギリスで行われた英国の欧州連合(EU)残留か離脱かを問う国民投票は、離脱支持派が残留派を上回って過半数に達した。これを受けてヨーロッパサッカー界ではプレミアリーグを筆頭に各国リーグへの影響を懸念する声が多く挙がっているが、欧州チャンピオンズリーグで11度目の優勝を果たしたレアル・マドリードにも英国離脱の余波が直撃する可能性が高まっている。スペイン地元紙「AS」は、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルがEU外選手扱いになる可能性を指摘している。

 リーガ・エスパニョーラではEU外国籍選手のベンチ入り及び、出場できるEU外国人枠は3人と決まっている。「BBCトリオ」を形成するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドや元フランス代表FWカリム・ベンゼマはEU内の国籍のため何ら変わりなくプレーできるが、ベイルは英国生まれのため、クラブにとって大きな懸念となろうとしている。

 今回行なわれた国民投票の結果を受けて、イギリスのEU離脱が正式決定した場合、ベイルは「EU外」の選手となり、外国人枠として扱われることになる。現在レアルはEU外の国籍の選手としてコロンビア代表MFハメス・ロドリゲス、ブラジル代表MFカゼミーロ、ブラジル人DFダニーロの3人を保有している。そのためベイルが「EU外」扱いとなれば、4人のうちいずれか1人はベンチ入りが許されない状況になると同紙は伝えている。

 ジネディーヌ・ジダン監督にとっても頭の悩ませる問題となりそうだ。昨シーズン、超高速ドリブル突破と打点の高いヘディングでUEFAチャンピオンズリーグ優勝を導いたベイルに対しては2023年までフットボール史上最高年俸での契約延長準備を進めている。

 

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